本音を露わにし始めた、原発推進勢力に国政を委ねていいのか

衆院選では、自民党が政権奪回する、という予測がもっぱらだ。
脱原発=「命」よりも景気=「金」のほうが、大事だとでもいうのだろうか。
沈黙していた「棄権党」が、今こそ立ち上がって、状況を変えてほしい。
脱原発したら、より景気が冷え込むなどというのも、推進派のウソだ。
原発に関わる雇用が失われ、立地地域の景気には影響が出るだろうが、本当の意味での地域復興を考えるべきなのだ。

本当のことが言えない状態でも、原発に関する論議は進んできた。
今や、さすがに「原発はCO2 を出さないクリーンなエネルギー」だという主張は影を潜めた。どう考えても、CO2より放射能のほうが危険だ。
原発推進派は、本音を口に出すようになった。野田政権も「安全保障」という言葉を使った。日本維新の会の代表の石原慎太郎は、原子力技術を保有することは、核武装のオプションをもつ上で不可欠だ、と語った。

これは原子力を手にしたいと願ったときからの、国の本音だったのだろう。それを「クリーンなエネルギー」などというウソで、リスクを地方に押しつけてきた。事故を起こして子どもたちに放射能を浴びせておいて、よくも今さら、そんな本音が言えるものだ。

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ゴン中山が引退、泥臭く懸命なプレーよ永遠に

サッカーの元日本代表で、来季Jリーグ2部(J2)に降格する札幌のFW中山雅史(45)が4日に札幌市内で記者会見し、「今季限りで第一線を退く」と述べ、現役引退を表明した。
シーズンごとに得点力に磨きをかけ、98年には36得点で得点王と最優秀選手に。磐田の年間リーグ優勝3度に大きく貢献した。発言やパフォーマンスで、旺盛なサービス精神も発揮。同世代の三浦知良(現横浜C)とともに日本サッカーの人気と実力の向上に貢献した。

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なぜ? 東電には入らない家宅捜索

12月2日に起きた、信じられないような事故。山梨県の中央自動車道の笹子(ささご)トンネルで天井のコンクリート板が崩落。9人が死亡、2人が怪我をした。
この事故を受けて4日、山梨県警は、トンネルを管理する中日本高速道路の本社(名古屋市)、八王子支社(東京都)や保守点検を担当する大月保全・サービスセンター(山梨県大月市)など計6カ所に家宅捜索に入り、資料を押収した。

このニュースを聞いて、「おやっ」と思った人々も多いのではないか。
笹子トンネルの事故も痛ましいが、フクシマの人々の暮らしを根こそぎ奪い、双葉病院の患者ら50名の命を奪い、今後、どのような健康被害を生み出すか分からない、福島第一原発事故を引き起こした、東京電力は、いまだに家宅捜索されていない。

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「原発即時撤退」を掲げ、山本太郎が衆院選出馬

本日公示される、衆院選。
なんと言っても、注目の候補は、山本太郎だ。
講演や言論で脱原発を訴えるだけでなく、身を挺して現場に姿を現していたのが、山本太郎だ。
その思いを山本氏は、『タブーなき原発事故調書 超A級戦犯完全リスト』でのインタビューで、「同じ想いを持った人たちの近くに行きたい」と語っている。
「今はひとり」という新党を立ち上げ、まずは一人で闘うという。杉並の東京8区からの出馬し、石原伸晃氏と対決する。

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安倍晋三ゾンビ首相でいいのか? 棄権党の皆さんに訴える

政治や社会のことを、仕事では考えることが多いので、気の置けない仲間と会った時くらいは、関係のないこと、映画や文学、音楽、あるいは身の回りの些細な出来事を話したいと思う。だが、最近はどうしても、政治のことを話したくなってしまう。
いわゆる第三極で混迷している衆院選に向けた動きだが、今からはっきりしているのは「棄権党」が、最も勢力を伸ばすだろう、ということだ。
今、どんなにいいことを言っている政党があったとしても、「だって3年前も信じて、結局のところ騙されたじゃない」という声が、目の前にある現実だ。
国民の政治不信は今、絶頂に達している。

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ミャンマーの『民主化』は本当か!? ヤンゴンで生活してみた 1

最近、日本企業がミャンマー(ビルマ)に経済進出するというマスコミ報道が過熱している。テレビや新聞では、軍人主導の政権が民主化したことや、豊富な資源、親日的な国民性をアピールする。こうした報道によって、ミャンマーに興味を持つ日本人が増えてきた。

ところが、実際にミャンマーに行ってみると、マスコミ報道が作り出すイメージと異なる場面が、かなりある。ここでは、ミャンマー人と結婚した日本人の私が、2012年9月、旧首都ヤンゴンでミャンマー人家族とともに生活した経験から、かの国の民主化の実態を探りたいと思う。

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報われない? 人の紹介

知人が本を出したことを、共通の友人によるフェイスブックへの書き込みで知る。
もちろん私とて、本を出したことを、いちいち知り合い全員に知らせるわけではない。
だがその知人からは、編集者を紹介して欲しいと頼まれ、実際に引き合わせたことがあるのだ。
書き手の多い月刊誌であるから、私自身が出した原稿も、2~3カ月待たされて載る、というのが、ごく普通である。
知人の場合は、企画段階でなかなか通らなかったが、「ダメならダメと言ってくださいね」「他社に持っていってもいいですか?」などと言ってくる。

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厚顔無恥に「表現の自由」踏みにじる、FM熊本の回答

FM熊本から、回答が来た。
この間お伝えしているように、『タブーなき原発事故調書 超A級戦犯完全リスト』『東電・原発おっかけマップ』を「コラコラ・コラム」で取り上げた、高校生向けの進路情報番組『ラジオキャンパス』が、FM熊本で番組ごと打ち切りになった。
これに対して、鹿砦社が抗議した。その回答が、11月19日付で来たのだ。

内容を引用する。
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柏崎刈羽原発再起働へと団結を固める東電労組

「来るべき再起働に向けて」
大きなタイトルが目に迫ってくるのは、11月11日発行の東京電力労働組合の機関誌『同志の礎』(つなぐ号外9号)である。
再起働とは、柏崎刈羽原子力発電所についてである。防潮堤の建設など、安全対策を高める工事が行われていることを、担当者の意気込みなどを含めて、紹介している。
衆院選を巡って、原発の是非が問われている時に、柏崎刈羽原発の再起働に向けて、拳に力を入れているのが、東電労組なのだ。

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もっと勉強してほしいプロ・薬剤師編

様々な、ヘンな専門家がいる。
放射能は体にいい、と言う薬剤師もいた。昔からの知り合いで、善意の人であることは確かだ。フクシマ差別をしたくない、福島の農産物を食べて応援したい、という気持ちからの言葉だとは分かる。
だが、脱原発の立場から専門家としての見解を明らかにしている、 京都大学原子炉実験所助教の小出裕章氏のことを「小出さんは原子炉の専門家だけど、放射能の専門家じゃない。私は薬剤師として放射能を扱っているから、放射能のことが分かる」と言うのだから、首を傾げてしまう。
学問の世界は細分化されている。確かに、原子炉の専門家と放射能の専門家は別だ。しかし、それを言えば、薬剤師ははもっと別だ。
薬剤師も放射能を扱うようだが、原子炉の専門家のほうがもっと放射能を扱っている。

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