辺野古「埋め立て許可」を取り消した沖縄の自立意識は「琉球独立」へと向かう

沖縄県の翁長雄志知事が10月13日、辺野古基地建設に関する「埋め立て許可」を正式に取り消した。

「オール沖縄」選出知事として翁長氏が就任して以来、私は一刻も早く「埋め立て許可」の取り消しを行うべきだと考えていたが、自身が元自民党に所属していた関係もあっての事であろうか、9月の一時休戦を経てようやく踏み切ることになった。そもそも辺野古の「埋め立て許可」は仲井真弘多前知事が県民を裏切り、基地建設反対を反故にしたことがことの始まりだった。沖縄防衛局はそれ以前から虎視眈々と仲井真氏籠絡、埋め立て許可の強引な引き出しを露骨に狙っていて、当時の沖縄防衛局長は地元での記者との懇談の席で「ヤル前にヤルという人はないでしょう」という暴言を琉球新報の記者にスクープされた経緯もあった。

翁長雄志沖縄県知事の公式HPより

◆沖縄の意識の変化は基地問題にとどまらず、「琉球独立論」へ結びついていく

仲井真氏は中央からの恫喝、あるいは飴と鞭で簡単に姿勢を変え、県庁を市民が取り囲み書類の搬入を何度も阻止する中、姑息にも見せかけばかりの「手続き」を経て出されたのが、翁長知事によって取り消された「埋め立て許可」だ。沖縄以外の地域では地方の意思や反中央の気概が希薄化する中、この間の選挙結果だけを見ても、沖縄はもう完全に自立した意志を確立したといえよう。

「基地がないと食べていけない」、「基地は嫌だけどないと困るから」というかつての「基地経済根拠論」は既に破綻を来たしており、沖縄での大手資本や企業経営者も「基地はいらない」と公言し、先の知事選でも翁長氏が仲井真氏を圧倒した。そしてこの意識の変化は基地問題にとどまらず、即座にとはいかないだろうが「沖縄=琉球独立論」へ結びついていくのではないかと私は考えている

本土にとっての「主権回復の日」が沖縄では「屈辱の日」として毎年強く意識されるようになっていることからも顕著な通り、この島国の政府が本気で考えを改め、謝罪しない限り、沖縄との和解などあり得ない。この期に至ってまだ補助金をちらつかせ「全額を受け取って欲しい」などと舐めきったコメントを吐く政府の本音を代弁すれば「沖縄は本土の植民地でいろ」だ。

◆米軍基地さえなかったら沖縄は充分観光で食える

沖縄に行くと本土では目にしないサービスが目にとまる。その1つが免税店の存在だ。タバコや酒は買えないが有名ブランド品を扱う免税店のみをテナントとした巨大なショッピングモールが新都心といわれる、モノレール「おもろまち」駅横に立っている。国内で免税店が利用できるのは沖縄だけだ。

ラジオ沖縄を聴けば、昼間にはその日の新聞を完全な「ウチナーグチ」(沖縄語)で読み、それをバイリンガル(日本語・沖縄語)の司会者が解説をする「語学教育」番組が放送されている。本土に暮らす我々が聞いても、本格的な沖縄語で新聞を読まれるだけで、固有名詞程度しか理解することは出来ない。ましてやそれが日常会話になれば完全な異言語世界である。

沖縄の人たちは日本語を話すが、年配者を中心とした「バイリンガル」の語る沖縄語は私にとってはハングルよりも聞き取れないかもしれない。

もちろん、長きにわたるヤマトからの差別、弾圧の歴史がある。「琉球処分」とは時代が変われどこの島国の権力者たちが沖縄を見る本音をあらわした言葉として象徴的だ。

こんな腐りきった政府が支配する島国からは抜けてしまおう。「そんなこと言ったってお前達独立して経済はどうするんだよ」とまたぞろ「経済主義者」の揶揄が聞こえてきそうだが、そんな低い次元の話ではないのだ。あなたたち薄汚い連中にほとほと嫌気がさしたんだよ。東京なんかちっとも羨ましくない。沖縄には「金」では買えない自然がある。クジラが泳ぎ回る美しい海がある。

観光客だって世界中からやって来る。米軍基地さえなかったら充分観光で食えるのさ。

と、私は思うけれども、心優しい沖縄の人びとはどう考えるだろうか。

▼田所敏夫(たどころ としお)
兵庫県生まれ、会社員、大学職員を経て現在は著述業。大手メディアの追求しないテーマを追い、アジアをはじめとする国際問題、教育問題などに関心を持つ。※本コラムへのご意見ご感想はメールアドレスtadokoro_toshio@yahoo.co.jpまでお寄せください。

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さっそく検挙者を出した「マイナンバー」という「トラブルシステム」

数日前に役所から封書が届いた。ついにアレが来たか、と一瞬ひやりとしながら封を切ったが、心配の対象ではなかった。私の心配はいつかはやって来るであろう、あの「マイナンバー」だ。

逆に早くもというべきか、ほら見たことか霞が関では早速の摘発劇だ。(「マイナンバー」システムで収賄容疑 厚労省室長補佐を逮捕へ=産経新聞2015年10月13日)

本コラムで指摘してきたが、「マイナンバー」は行政や国家にとっては国民監視の手段でもあるが、同時に形の見えない「大型公共事業」である。従来の「ハコ物」と異なり、姿が見えない「大型公共事業」なので当面批判も浴びにくいだろう。

さらには恫喝にも似た「国民総監視」システムの完成が目的だから、警察をはじめ各省庁、政治家、そして企業群の思惑が交錯するに違いない。もちろんこんな監視システムは、まっぴら御免だし完成などして欲しくはない。

そして、これは私見だが当分「マイナンバー」は順調に稼働しないと予想する。個人に12桁の番号を割り振る作業くらいはさして困難はなかろう。だが企業に13桁の番号を割り振る作業では相当の問題に直面するはずだ。

企業は、真っ当に活動しているものばかりではない。休眠会社もあれば、実体のない「ペーパーカンパニー」も無数にある。それら全てに「平等」な扱いをしなければ、まともな企業からの突き上げを行政は食らうだろう。

さらに個人の定期預金、定額預金などを統合しようとすれば、各々の銀行で使用しているシステムは異なるので、必然的にシステムトラブルの発生が予想される。これは「マイナンバー」ほどの規模でなくともかつて、統合直後の「みずほ銀行」がシステムダウンに陥った前歴を見ても明らかだ。

おそらく、連中はそういった「システムダウン」や「システムトラブル」をしっかり視野に入れて(安定的なシステムという意味ではなく)、貸借対照表をこしらえているはずだ。「マイナンバー」は潰れるに越したことはないけれども、当面はトラブル連続での運用が進むだろう。請負会社にとってそうでなければ「旨み」が出ないし、実際にそのようにオフレコで発言している財界の大物もいるから、ほぼ間違いないだろう。

そして今肝を冷やしている人間の数はどの位に上るだろうか。厚労省の役人だけでなく、口利きをした政治家の名前も既に週刊誌記者の間では取りざたされている。「巨悪は眠らせない」と明言をはいた検察関係者がいたが、彼が存命だったらこの「巨悪」に立ち向かっただろうか。

ともあれ、これから「マイナンバー」関連の不祥事、事件が多発することを予言しておく。

▼田所敏夫(たどころ としお)
兵庫県生まれ、会社員、大学職員を経て現在は著述業。大手メディアの追求しないテーマを追い、アジアをはじめとする国際問題、教育問題などに関心を持つ。※本コラムへのご意見ご感想はメールアドレスtadokoro_toshio@yahoo.co.jpまでお寄せください。

◎挙句の果ての「1億総活躍」──狂気、矛盾、悪意、恫喝づくしの安倍暴走政権
◎「内閣改造」幻想論──安倍政権が続く限り、自民党に「希望」は微塵もない
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など多数

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挙句の果ての「1億総活躍」──狂気、矛盾、悪意、恫喝づくしの安倍暴走政権

時に政権は、全く不要な国務大臣をおく。政権の魂胆と知的程度が知れるその特命大臣として、今回「1億総活躍大臣」という珍大臣が誕生した。就任したのは加藤勝信だ。

安倍は「戦争推進法案」の強行で支持率が低下すると見るや、「死語」であった「アベノミクス」を無理矢理蘇生させて、またぞろ「3本の矢」を放つという。「強い経済」、「子育て支援」、「安心につながる社会保障」がそれらしい。さらにGDP600兆円を実現するのだという。そのためには1億人が総力で働いてもらわないと困るので「1億総活躍大臣」が置かれたのだろうか。

◆国民の利益にかなう施策がこれまで何ひとつ実行されていないアベノミクスの狂気

安倍の施策で国民の利益にかなう施策はこれまで何1つ実行されていない。「株価が上がった」と安倍は自画自賛しているが、買いを入れているのは半数以上が海外の機関投資家であるし、それ以上に年金原資の投入がきっかけだ。一時2万円を超えていた株価も1万8000円台を維持するのがやっとの有様。そして株価の上昇は大企業には利益をもたらしても、大多数の国民には何の利益も恩恵もない構造になっていることを庶民は実感するようになっている。

たとえ株価が3万円になろうと地方や低所得層の生活が好転する仕組みにはなっていないのだ。景気の好調は大企業に利益をもたらすが、中小企業には実感がない。一方不況になれば中小企業には真っ先にしわ寄せがやって来る。そのような「大企業一人勝ち」構造が90年代以降の「新自由主義」によって導入され、それが総体として疲弊に繋がっているのだ。

だから「強い経済」など、内容も曖昧であるけれども仮にそれが実現しても、その果実を貪るのは一部の大企業だけであるし、庶民には何の恩恵もないことをしっかりと認識しなければならない。「経済成長が生活を豊かにする」時代はとうに終焉しているのだ。

◆不安定な非正規雇用を常態化して「強い経済」「子育て支援」を唱える狂気

「子育て支援」とは結構であるが、子供たちに放射性廃棄物を食わせておいて支援も何もないだろう。だいたい「強い経済」の矛盾と通底するのだが、派遣、アルバイトといった不安定な雇用形態の中で、仮に子供が欲しいと思っても、出産をためらうのは自然な心理だろう。90年代中盤「就職冬の時代」に学校を卒業した人の中には40歳近くになっても一度も正規雇用を経験したことのない人が溢れている。

この世代は結婚自体が少なく、複数の子どもをもうけているのはごく限られた人たちだ。彼らの中には「時代」や「社会」を恨んでいる人も多い。そして職に恵まれず、結婚も果たせない自身の境遇を打開してくれる何かを期待しているのだが、多くの場合それが橋下や、安倍の支援に回ってしまうという、不幸極まりない現象がある。90年代中盤に大学を出た卒業生に昨年会った。「これだけ働いても14万にしかならへん」と愚痴をこぼす彼女は40を超えるがまだ未婚で、周りの友人も結婚している人は半数もいないという。「そやのに生活保護もらっている人が私と同じくらいやと聞いて、むっちゃ腹立ったわ」という。弱者は自分より更に弱者へ厳しい目を向ける。公務員に対しても批判的だ。かくして「選挙ではどこに入れたの?」と聞くと「自民党」という回答が返ってきた。この卒業生は決して保守的でも反動的でもないのだが、不憫な生活状況を自民党への投票行動へ結びつけてしまうところに、どうしようもない遣る瀬なさを感じたものだ。

◆「マイナンバー」導入で「安心につながる社会保障」という悪意

そして「安心につながる社会保障」という言葉にははっきりと悪意が取って見える。「社会保障」は安心して暮らすためのものだろう。それにわざわざ「安心につながる」という魂胆のありそうな接頭語をなぜつける。それは「社会保障」の内容や概念を安倍は変えようとたくらんでいるからではないのか。「安心につながる社会保障」の具体策は何だ?と安倍に聞けば「マイナンバー」を持ち出してくるに違いない。

社会保障をよりましなものにする気があれば、「社会保障の充実」というはずだ。でも安倍はそうは言わない。私が穿っているのではない。安倍は憲法ですら勝手に解釈を変えてしまう人間だ。こいつの口から吐かれる言葉の全ては最大の疑念を持って吟味されなければならないし、実際に安倍のまき散らす言葉の大半は嘘だということは、読者の皆さんに詳細な説明は要るまい。

◆「1億総活躍」は「国民総動員」に通じる恫喝

そこで冒頭の「1億総活躍大臣」だ。自民党の二階俊博総務会長は12日、金沢市内で講演し、新設された1億総活躍担当相が具体的にどのような政策を推進するのか国民に理解されていないとの認識を示した。内閣改造で入閣した地元選出の馳浩文部科学相を前に「皆さんが(担当相の役職を)不思議だなと思っている。馳さんはあんな閣僚にならなくて良かった」と述べた。

また、石破大臣は10月9日の記者会見で、1億総活躍について「最近になって突如として登場した概念だ。国民の方々には『何のことでございましょうか?』という戸惑いみたいなものが、全くないとは思っていない」と語った。石破氏は同日のTBSの番組収録でも、政権が1億総活躍社会の目標にする「GDP(国内総生産)600兆円の達成」に関して「目標は達成するためにある。華々しく数字さえ打ち上げればいいというものではない」と語った。

私が述べなくとも「お友達」から既に指摘されている。要するに訳が分からない。
しかし「1億総活躍」という言葉には「国民総動員」に通じる恫喝を感じる。

▼田所敏夫(たどころ としお)
兵庫県生まれ、会社員、大学職員を経て現在は著述業。大手メディアの追求しないテーマを追い、アジアをはじめとする国際問題、教育問題などに関心を持つ。※本コラムへのご意見ご感想はメールアドレスtadokoro_toshio@yahoo.co.jpまでお寄せください。

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唯一無二の特報を同時多発で怒涛のごとく!

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反原発を捨てて閣僚になった河野太郎の罪と✖(バツ)

「貫くべき信念があります」河野太郎HP

まさに罪と×(バツ)だろう。
日刊スポーツを見ていて、頭にきた。血液が沸騰し、体温が40度以上になりそうだ。

こんな記事だ。タイトルは「河野太郎氏、原発批判封印 入閣した途端ブログ閉鎖」
————————————————————————-
「脱原発」は封印か─。第3次安倍改造内閣で初入閣した河野太郎・行革担当相が自身のホームページ(HP)で公開していたブログ「ごまめの歯ぎしり」や「主張・政策」などの項目が8日までに、閲覧できない状態になった。
「メンテナンス中」と書かれ、これまで公開してきた過去記事などは読めない。河野氏は一貫して脱原発を訴え、安倍政権の原発政策を批判。先月3日のブログでは、自身が共同代表を務める「原発ゼロの会」の活動も紹介した。閣僚となり、持論と政府の政策が「閣内不一致」と批判される可能性もあり、一時的に「封印」した可能性がある。
7日から閲覧できなかったブログは8日深夜、更新され、「入閣に当たり」と題した文章が掲載された。
「これまでは政府の外から自らの主張を訴えるだけでしたが(略)政府の中で主張を訴えることができるようになった」とした上で、「私のすべての主張がそのまま政府の政策になるわけではないが、1つ1つ、実現に向けて努力をしていく」と釈明。「政府の一員になる以上、政府の外に向かっては、政府の政策を擁護していく」と、持論の「封印」に理解を求めた。
ただ、河野氏の持ち味は歯に衣(きぬ)着せぬ物言いだ。初入閣と引き換えに発言にブレが出れば、政権のアキレスけんになる可能性もあり「もろ刃の剣」といわれた河野氏の初入閣は、改造内閣船出早々、早速、波紋を広げた。
野党は今後、国会審議で河野氏を追及する。民主党の岡田克也代表は「これまでのはっきりした発言と整合性が問われる。内閣の一員としてどう折り合いを付けていくか、よく見ていきたい」と、けん制した。(日刊スポーツ2015年10月9日)
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『原発と日本はこうなる』(講談社2011年)

河野は、以前から原発に依存する危険性を、自民党にいながらして訴えていた。

J-CASTはこう伝える。
————————————————————————-
脱原発派の河野氏は、九州電力川内原発1号機の再稼働についても批判的だった。14年7月のブログでは、「再稼働する前に、使用済み核燃料とどう向き合うか、国民を巻き込んでしっかり議論するべき」だとして「核のゴミには目をつぶり、やみくもに再稼働しようというのは無責任です」と主張していた。
だが、実際には放射性廃棄物に関する議論は深まらないまま、川内原発1号機は15年8月に再稼働。9月には営業運転に移行した。
こういった主張が書かれた河野氏のブログは入閣が決まった10月7日には「メンテナンス中」になり、過去の書き込みは削除されてしまった。
もちろん、こういった過去の発言との整合性については記者会見でも問われることになる。河野氏は、安倍首相が2012年自民党総裁選で、「長期的には原子力への依存度を下げる」と打ち出していたことを理由に、「ベクトルとしては同じ方向を向いていると思っている」と苦しい釈明をした。
「今までは外から言っているだけだったが、今度は政府内の議論に参加できるようになった。政府内の議論で、しっかり言うべきところは言っていくと思っているが、政府の一員である以上、決まったことについては、それを誠実に実行するということだと思う」などと説明した。記者はブログの記事が見られなくなった理由も質問していたが、河野氏は直接答えなかった。(J-CASTニュース2015年10月8日)
————————————————————————-

週刊誌の政治記者は言う。
「行革担当大臣として、かつての主張をキープすることはできた。つまり『核のゴミが解決されない限り、原発は再稼働するべきではない』という主張だ。反原発の方向へ、原子力保安員や経済産業省にも意見ができる立ち位置だからだ。ところが閣僚入りで慌ててブログを閉じているということは、エネルギー関連の利権を官邸にちらつかせられた、もしくは『脱原発』を封印するかわりに、なんらかの将来的なポストを約束した、と見られてもしかたがない」

『「原子力ムラ」を超えて』共著(NHK出版 2011年)

「河野太郎の『変節』については、支持者からも絶望の声が上がっています。地元の神奈川の反原発活動家もあきれた。権力の中枢に入ると、急に『原発推進』が正しいことになってしまうのだろうか。それとも安倍が反乱分子をとりいれて『リベラルさ』を見せているのだろうか。いずれにせよ、安倍政権の傲慢さがちらつく人事だね。閣僚入りさせたからブログを閉じろと銘じたのは、菅官房長官だという話も出てる」(同)

ともあれ、そこまで変節するなら河野よ、原子力ムラを切り捨てたかつての著書 『「原子力ムラ」を超えて―ポスト福島のエネルギー政策』 (NHKブックス/共著)はどうする? 今すぐ、「変節してすみません」と言いつつ全国の書店をまわって丁寧に頭を下げて回収せよ。
あんたの脱原発は、しょせん大衆受けを狙った、時局によるパフォーマンスだ。ちがうというなら、脱原発の政策を、首相に突きつけろ、大衆を舐めるなかれ! だ。

※河野太郎公式HP=http://www.taro.org/

(小林俊之)

◎山口組が分裂した本当の理由──マスコミが注目する「内部抗争」の真実
◎「工藤會壊滅ありき」で福岡県警が強引に人権を無視し続ける邪な理由
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反原発を捨てて閣僚になった河野太郎の罪と?(バツ)

「貫くべき信念があります」河野太郎HP

まさに罪と×(バツ)だろう。
日刊スポーツを見ていて、頭にきた。血液が沸騰し、体温が40度以上になりそうだ。

こんな記事だ。タイトルは「河野太郎氏、原発批判封印 入閣した途端ブログ閉鎖」
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「脱原発」は封印か─。第3次安倍改造内閣で初入閣した河野太郎・行革担当相が自身のホームページ(HP)で公開していたブログ「ごまめの歯ぎしり」や「主張・政策」などの項目が8日までに、閲覧できない状態になった。
「メンテナンス中」と書かれ、これまで公開してきた過去記事などは読めない。河野氏は一貫して脱原発を訴え、安倍政権の原発政策を批判。先月3日のブログでは、自身が共同代表を務める「原発ゼロの会」の活動も紹介した。閣僚となり、持論と政府の政策が「閣内不一致」と批判される可能性もあり、一時的に「封印」した可能性がある。
7日から閲覧できなかったブログは8日深夜、更新され、「入閣に当たり」と題した文章が掲載された。
「これまでは政府の外から自らの主張を訴えるだけでしたが(略)政府の中で主張を訴えることができるようになった」とした上で、「私のすべての主張がそのまま政府の政策になるわけではないが、1つ1つ、実現に向けて努力をしていく」と釈明。「政府の一員になる以上、政府の外に向かっては、政府の政策を擁護していく」と、持論の「封印」に理解を求めた。
ただ、河野氏の持ち味は歯に衣(きぬ)着せぬ物言いだ。初入閣と引き換えに発言にブレが出れば、政権のアキレスけんになる可能性もあり「もろ刃の剣」といわれた河野氏の初入閣は、改造内閣船出早々、早速、波紋を広げた。
野党は今後、国会審議で河野氏を追及する。民主党の岡田克也代表は「これまでのはっきりした発言と整合性が問われる。内閣の一員としてどう折り合いを付けていくか、よく見ていきたい」と、けん制した。(日刊スポーツ2015年10月9日)
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『原発と日本はこうなる』(講談社2011年)

河野は、以前から原発に依存する危険性を、自民党にいながらして訴えていた。

J-CASTはこう伝える。
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脱原発派の河野氏は、九州電力川内原発1号機の再稼働についても批判的だった。14年7月のブログでは、「再稼働する前に、使用済み核燃料とどう向き合うか、国民を巻き込んでしっかり議論するべき」だとして「核のゴミには目をつぶり、やみくもに再稼働しようというのは無責任です」と主張していた。
だが、実際には放射性廃棄物に関する議論は深まらないまま、川内原発1号機は15年8月に再稼働。9月には営業運転に移行した。
こういった主張が書かれた河野氏のブログは入閣が決まった10月7日には「メンテナンス中」になり、過去の書き込みは削除されてしまった。
もちろん、こういった過去の発言との整合性については記者会見でも問われることになる。河野氏は、安倍首相が2012年自民党総裁選で、「長期的には原子力への依存度を下げる」と打ち出していたことを理由に、「ベクトルとしては同じ方向を向いていると思っている」と苦しい釈明をした。
「今までは外から言っているだけだったが、今度は政府内の議論に参加できるようになった。政府内の議論で、しっかり言うべきところは言っていくと思っているが、政府の一員である以上、決まったことについては、それを誠実に実行するということだと思う」などと説明した。記者はブログの記事が見られなくなった理由も質問していたが、河野氏は直接答えなかった。(J-CASTニュース2015年10月8日)
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週刊誌の政治記者は言う。
「行革担当大臣として、かつての主張をキープすることはできた。つまり『核のゴミが解決されない限り、原発は再稼働するべきではない』という主張だ。反原発の方向へ、原子力保安員や経済産業省にも意見ができる立ち位置だからだ。ところが閣僚入りで慌ててブログを閉じているということは、エネルギー関連の利権を官邸にちらつかせられた、もしくは『脱原発』を封印するかわりに、なんらかの将来的なポストを約束した、と見られてもしかたがない」

『「原子力ムラ」を超えて』共著(NHK出版 2011年)

「河野太郎の『変節』については、支持者からも絶望の声が上がっています。地元の神奈川の反原発活動家もあきれた。権力の中枢に入ると、急に『原発推進』が正しいことになってしまうのだろうか。それとも安倍が反乱分子をとりいれて『リベラルさ』を見せているのだろうか。いずれにせよ、安倍政権の傲慢さがちらつく人事だね。閣僚入りさせたからブログを閉じろと銘じたのは、菅官房長官だという話も出てる」(同)

ともあれ、そこまで変節するなら河野よ、原子力ムラを切り捨てたかつての著書 『「原子力ムラ」を超えて―ポスト福島のエネルギー政策』 (NHKブックス/共著)はどうする? 今すぐ、「変節してすみません」と言いつつ全国の書店をまわって丁寧に頭を下げて回収せよ。
あんたの脱原発は、しょせん大衆受けを狙った、時局によるパフォーマンスだ。ちがうというなら、脱原発の政策を、首相に突きつけろ、大衆を舐めるなかれ! だ。

※河野太郎公式HP=http://www.taro.org/

(小林俊之)

◎山口組が分裂した本当の理由──マスコミが注目する「内部抗争」の真実
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美しきムエタイ女子リカ・トングライセーンのど根性ファイトに大喝采!

「フタを開けてみて、もし会場がガラガラだったら、どうしようか」
スタッフたちが不安でしかたがなかったのは「ムエタイ・オープン32」(9月27日午後4時30分開始・新宿FACEセンチャイムエタイジム主催)だ。

この興行を、明るい女子選手のファイトが救った。
9月27日は、ただでさえ少ないキックボクシングの観客が3つの興行に分かれ、観客が激減することが予測された。この日、開催された興行のひとつは後楽園ホールで行われたニュージャパンキックボクシング連盟とJAPAN KICKBOXING INNOVATIONの共催(午後5時開始)による「NJKF 2015 6th」で、いまひとつはディファ有明で行われたウィラサクレックジム主催による「SUK WEERASAKRECK X」(午後4時開始)

「とくにムエタイ・オープンのほうは、ムエタイの本場、タイで修行を積み、15歳で突如として現国内プロデビュー戦で今年6月、WMC世界スーパーフライ級王者の貴・センチャイジムと対戦し、ドローにもちこんだ佐々木雄汰(尚武会)や、元NJKFスーパーバンタム級王者の裕・センチャイジム(センチャイ)らスターはいるものの、興行としてNJKFやウィラサクレックジムの興行と張り合うには役者が足りないのはムエタイ・オープンのほうなのは明らかです」(格闘技雑誌記者)

ど根性ファイトが人気のリカ・トングライセーン(センチャイムエタイジム)

だが、アイドル顔と根性まる出しのファイトが人気のリカ・トングライセーン(センチャイムエタイジム)が集客の杞憂を吹き飛ばした。
リカは、セミファイナルに登場。49キロ契約で、2015全国ムエタイアマチュア2位の猛者、ションプー・ソー・ポーロースパンブリー(タイ)を相手に、一歩も引かない蹴り合いを演じ、相手が得意な首相撲に何度も持ち込まれるが、逆に相手の挑発に乗りつつ首相撲で勝負する。そして首相撲でダウンを奪う気の強さを見せて、5ラウンドでTKO勝利してやんやの喝采を浴びた。

キックで応戦していると「行け行け、リカ! 恐がるな!」と男性ファンが絶叫に近い声援を送る。

リカの父親で、センチャイムエタイジムの会長のセンチャイ氏は、ニュートラルであるべき運営中心者でありながら、娘のリカのセコンドで助言を送るという微妙な立場だが「考えすぎるな。いつもの通り積極的に行けばいいから」と檄を飛ばしていた。

「前回は負けたので、応援してくれるみなさんのためにも勝ちたかったです」とマイクパフォーマンスで会場をさらに沸かせた。
普段は13人くらい集まる取材カメラマンは、ムエタイ・オープンでは4人。
「NJKF」の取材をした記者は言う。
「こちらも客の入りはいつもの8割くらいでしたね。同じ日に3つキックの興業がぶつかるなんて、ファンはどの会場に行こうか迷ったでしょうね」(同)

ただでさえ少ないキックのファンを取り合う興業主たち。さて、格闘技イベントが乱立する年末に向けて「客の取り合い」はさらにヒートアップしそうだ。

[文]ハイセーヤスダ
[写真・監修]堀田春樹

▼ハイセーヤスダ(編集者&ライター)
テレビ製作会社、編集プロダクション、出版社勤務を経て、現在に至る。週刊誌のデータマン、コンテンツ制作、著述業、落語の原作、官能小説、AV寸評、広告製作とマルチに活躍。座右の銘は「思いたったが吉日」。格闘技通信ブログ「拳論!」の管理人。

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9.27WBCムエタイ戦──強豪たちの本気の対戦がムエタイの権威を高める!

9月27日(日)に後楽園ホールで行われたニュージャパンキックボクシング連盟(NJKF)とジャパンキックボクシングイノベーション(JKI)共催による「NJKF.2015.6th」は、WBCムエタイ・バンコク本部の認定を受けた世界タイトル戦とインターナショナルタイトル戦、日本タイトル戦のメインクラスの5回戦が計5試合(他、ノンタイトル戦、アンダーカード3回戦)行われた。

WBCムエタイ日本バンタム級王座決定戦は攻防が少ない中、JKI同級チャンピオンの知花デビッド(ワイルドシーサー群馬/53.5kg)がNJKF同級チャンピオンの前田浩喜(CORE/53.45kg)を3-0(50-49、49-48、49-47)の僅差判定で破り第5代チャンピオンとなった。

WBCムエタイ日本スーパーフェザー級王座決定戦は、NJKF同級チャンピオンの悠矢(大和/58.97kg)がHEATライト級チャンピオン皇治(SFK/58.97kg)に3-0(50-47、49-47、49-48)の判定で破り第5代チャンピオン。パンチで優る皇治を悠矢が蹴りで盛り返した。

MOMOTARO(右)VS笹羅歩戦

WBCムエタイ日本フェザー級タイトルマッチは、挑戦者でNJKF同級チャンピオンのMOMOTARO(OGUNI/56.9kg)が、初防衛戦の笹羅歩(笹羅/57.15kg)の額を5ラウンド1分10秒、ヒジ打ち一発でカット、ドクターの勧告を受入れレフェリーストップでTKO勝利、第5代チャンピオンとなった。

宮元啓介VS アレクシス戦

WBCムエタイ・インターナショナル・スーパーバンタム級王座決定戦は、日本同級チャンピオンの宮元啓介(橋本/55.34kg)が、WBCムエタイ世界同級16位のアレクシス・バラテウ(フランス/55.15kg)に、2ラウンド3分04秒、ボディブローで計3度のダウンを奪ってレフェリーが止めTKO勝利。新チャンピオンとなった。

◆大和哲也、初防衛ならず!

メインイベントのWBCムエタイ世界スーパーライト級王座統一戦は、チャンピオンの大和哲也(大和/63.1kg)が、暫定チャンピオンのアランチャイ・ギャットパッタラパン(タイ/63.0kg)を初防衛戦の相手として迎えた。「WBCは世界にネットワーク広がる権威あるボクシングの世界機構のタイトル。そのWBCにはムエタイもあってこんな強いチャンピオンが揃っているというWBCムエタイの名前を世界に知らしめたい」と昨年11月、王座に就いた大和哲也が宣言した。

大和哲也(左)VSアランチャイ戦

しかし今年5月にはノンタイトル戦ながらウェイトオーバーの失態を起こした上、元ルンピニーチャンピオン.ゴーンサック・シップンミー(タイ)に判定負け。汚名返上となるはずの今回の試合は「大和哲也が勝つだろう」という予想が大半だったと思われるが、試合は初回の様子見の中、アランチャイの右ストレートが大和のアゴを捕らえノックダウン。あっけないダウンに場内がどよめく。足がフラつきながら立ち上がり、再開もゴングに救われた。あと10秒あったら危なかった展開だった。幸いムエタイルールによる2分のインターバルがダメージ回復に味方した。再びグロッキーになるようなことはなかったが、本調子には戻らない動きと調子付かせたアランチャイを崩すような強打をヒットさせることはできなかった。判定はアランチャイの3-0(49-46、50-45、49-47)で王座統一し、正規チャンピオンとなる。大和哲也は統一と初防衛成らず。

大和哲也(左)VSアランチャイ戦

大和哲也は王座陥落となったが、本物の強豪と対戦を続けてトップを競い続ける価値はWBCムエタイの権威を上げていると言えるだろう。また名誉挽回への再起に立ち上がらなければならない大和哲也である。

今回のような興行、出場選手の持つキックボクシング界の王座の多さに「訳わからん」と言う声も聞かれる。また他興行においても似たような状況。国内王座の多さは説明難解と言えるほど、プロレスの王座のように多い。そんな中、WBCムエタイ日本の傘下にはアマチュアとして小中学生から始められるジュニアリーグからプロの世界王座まで、まだ選手層は薄いが構築された立構造が出来上がっている。権威を築き始めた他組織も存在する為、キック業界すべてがここに集約している訳ではないが、ここに出場する大和哲也や現世界スーパーフェザー級チャンピオン.梅野源治(PHOENIX)の日本のトップクラスの活躍は今後、世間にWBCムエタイへの知名度を広げることにまた一歩近づくだろう。

[撮影・文]堀田春樹

▼堀田春樹(ほった・はるき)
フリーランスとしてキックボクシングの取材歴32年。「ナイタイ」「夕刊フジ」「実話ナックルズ」などにキックのレポートを展開。ムエタイにのめり込むあまりタイ仏門に出家。座右の銘は「頑張るけど無理しない。」

◎美しきムエタイ女子リカ・トングライセーンのど根性ファイトに大喝采!
◎日本のキックボクシングが情熱と音楽の大国アルゼンチンと繋がった日
◎混沌に風穴を空ける新日本キックボクシング!──WINNERS 2015 3rd 報告


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福山雅治はマスコミを煙にまくのが天才的に上手かった!

福山雅治(46)が吹石一恵(33)との結婚を発表した影響が芸能界をいまだに震撼させている。

「実は、『独身最後の大物を射止めたということで、女性ファッション雑誌から『恋愛がらみ』つまり恋愛相談や恋のしかたのノウハウについて語るの企画のオファーが次々と来ています。あまり報道されていませんが、確実に『どうしたらあのような男を射止めることができるのか」という観点でアラサー女子の関心を集めはじめているのです」(女性ファッション雑誌ライター)

福山雅治『想 new love new world』(UNIVERSAL J 2008年10月22日)

福山と吹石は、もはやお祝いムード一色だといっていい。
もともと30代女性からの好感度が高く、出演したテレビ・映画の「S-最後の警官-」シリーズでも「主演の向井理のファンからブーイングが出ないように、慎重に選んだ結果、恋人役が吹石になった」(芸能ライター)とも言われている。

このビッグカップルは、芸能界のみならず、世間では「景気がいい」話のようだ。
「情報ライブ ミヤネ屋!」(日本テレビ)で宮根誠司が「この二人の結婚式、中継せんかな。みたいわ?」と叫んだほど、情報番組のキャスターやパネラーも浮き足立っていたが福山は意外に冷静のようだ。

「結婚については、福山本人は騒ぎになるのを嫌っている。『結婚式をビジネスにつなげるのはやめよう』と吹石と話をしていて、吹石は、女性ファッション雑誌からのオファーは断る模様です。二人は、芸能記者に絶対に見つからないように、居場所を伝える携帯メールでさえ、ホテルの頭文字イニシャルで『Hホテルにいる』などと連絡をとっていました。また、会う場所も車の中がほとんどで、同時に車から降りることはなく、必ず、記者が張り込みにくい地下の駐車場がある場所で逢瀬を繰り返していましたから、『プライベートを切り売りする』のが嫌いな福山の意向が二人の間で徹底されているのです」(同)

吹石一恵『anan』04/30・05/07日合併特大号表紙(マガジンハウス2008年4月25日)

結婚式をテレビ局に中継させてギャラを稼ぐえげつないタレントに聞かせたい話だ。

また、必死に福山を車で追跡しては、捲かれたまぬけな芸能記者たちよりも福山のほうが数枚、上手だったのが明確になってきている。福山は、同じ車種をマネージャーなどに運転させて、ダミー車を記者に追跡させるなどマスコミを煙にまくのが天才的に上手なのだ。

吹石がデビューしたての頃に、雑誌のグラビアで撮影に立ち会った写真コーディネータが言う。
「理想の男性として、『プライベートを家庭に持ちこまない人』とはっきり言い切っていました。
プライベートを切り売りしない福山に惹かれたのは、当然だと言えるでしょう」

さて、ふたりの結婚で福山が所属するアミューズの株価が下がったという意地悪な報道もあるが、「性格がよくて巨乳で、福山の下ネタも笑って受け入れる」とされる吹石が「人妻」となったときに、またちがうファン層が拡大しそうな、そんな予感がする。

(鈴木雅久)

 

 

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「内閣改造」幻想論──安倍政権が続く限り、自民党に「希望」は微塵もない

内閣が改造された。だが安倍自公政権が続く限り、何度内閣が改造されようと、党役員人事がどうなろうと、些細な変化すらない。微塵の期待や希望があるとすれば、その全ては的外れである。

「自民党は変わった」との分析を耳にすることがある。そうだろうか。大派閥による党内の権力闘争が姿を消し何でもかんでも右から左へ党内の軋轢なく、諸事つらつらとつつがなく処理される様子は伺えるが、それはプロセスの話しであって、この政党に集まる人種の本質や政策は何一つ変わりはないのではないか。

◆宏池会=「リベラル」の幻想

リベラルを伝統としていると自称する「宏池会」系議員の誰がこの数年安倍の暴走に歯止めをかけようと行動や発言をしただろうか。

谷垣禎一は法務大臣就任中にいったい何人の死刑を執行したか。

河野談話を出した河野洋平元衆議院議長は謝罪の意を表すのであれば、何故強く求められた国による賠償に尽力しなかったのだ。

その息子、今回入閣を果たした河野太郎は「脱原発」を売りにしていたけれども、国家公安委員長に就任したのだから、反原発集会やデモにおける、警察の暴力や警備を止めさせるか。

◆公明党=「平和の党」の幻想

さらにこの期に及んで派手な旗を引っ提げて国会前に登場した公明党を支持する宗教団体の方々「我々は平和を求めていたのに騙された!裏切られた!」と叫び、集会参加者からはたいそうな歓迎を受けていたが、あの方々は解釈改憲や秘密保護法、マイナンバーや派遣法、刑事訴訟法改悪にはいかなる見解をお持ちなのだろか。騙されていた? 笑わせるな。選挙になれば上からの命令を忠実に履行し、毎回約800万票を自民党政権延命の為に提供する集票マシーンが今さら「騙された」だと?

新聞紙上で内閣改造のたびにはあれこれ論評が飛び交う。意味のないニュースとはわかりつつも新聞人は紙面を埋めるのが仕事だから的外れな識者談話などを飾りにして紙の無駄遣いを止めることが出来ない。

冒頭でも述べたが、私が簡潔に解説する。

内閣が改造された。だが安倍自公政権が続く限り、何度内閣が改造されようと、党役員人事がどうなろうと、些細な変化すらない。微塵の期待や希望があるとすれば、その全ては的外れである。

▼田所敏夫(たどころ としお)
兵庫県生まれ、会社員、大学職員を経て現在は著述業。大手メディアの追求しないテーマを追い、アジアをはじめとする国際問題、教育問題などに関心を持つ。※本コラムへのご意見ご感想はメールアドレスtadokoro_toshio@yahoo.co.jpまでお寄せください。

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我が阪神の天敵だったスローストレート50歳投手、山本昌よ、ありがとう!

粋なはからい、とは言うまい。彼にとっては当然に準備されるべき舞台だったと思うし、私が監督や球団オーナーでも同様の判断をしただろう。御年50歳球界最高齢投手、中日の山本昌が10月7日、対広島の最終戦に先発登板した。

山本昌は天敵だった。甲子園やナゴヤドームで彼のスローボールに手も足も出ない阪神打線に何回やきもきさせられたことだろう。20年前、彼(いや、私か)の全盛時代、素人の私はどういうわけか135キロ位のストレートを投げることが出来た。他方、山本昌の投球を球場で見ていると、なぁんであんなに遅い球が打てないのか、不思議で仕方がなかった。確かに豊富な変化球と球の出どころが見にくいのは判る。しかしあのスローストレートは打てるだろう、と苦々しい思いを何度したことだろう。

だらしない阪神打線を散々ヤジり倒したことは言うまでもない。

挙句の果て阪神は、山本昌41歳時にノーヒットノーランまで食らっているのだ。この記録は最高齢のノーヒットノーランとして今日まで破られてない。

阪神は山本昌に完膚なきまでにカモにされていたわけだ。これがもし巨人所属の投手ならば、単なる嫌悪の対象にしかならないだろう(否殺意の対象かもしれない)。

しかし、あれほど偏向していて読む場所のなかった中日新聞の紙面が「何故か」まともになりだしたからではないだろうが、私の山本昌に対する感情はむしろ好感へと変化してきた。まずこの男、性格がいい。威張らないし腰が低い。阪神戦にめっぽう強かった悪癖を除けば憎むべき点はない。

さらに、わたしくしごとながら彼は私と同世代だ。今年50を超えた1965年生まれの人間の落胆を笑い飛ばすように、はつらつと今日まで現役投手を続けてくれた。寄るとたかると「腰痛がね」、「膝が痛くて」、「痛風の薬が手放せない」と病気の品評会が専らの私の世代にあってプロ野球の現役投手なんだから、恐れ入るほかない。

「中年の星」とかお気軽な呼称で山本昌を呼ぶ人もいるけれども、私たちに「希望」なんてないんだから「星」だってありはしない。山本昌に自分を重ねるわけでもない。ただ20年前のストレート勝負なら負けなかったのにとは思う。

プロ野球に限らず科学的なトレーニングや体のメインテナンス法の向上により選手寿命は伸びている。結構なことだ。しかし、重ね重ね20年前が悔やまれる。板東英二に「君ぃプロ級やで」と言われた時に山本昌には真剣勝負を申し込んでおくべきだった。勝負を取り持ってくれるはずの板東英二も失脚してしまったし。

今日の登板は打者僅か1人相手とあらかじめ伝えられていた。マウンドに上がる前に軽く頭を下げた山本昌には少し力が入っている。広島の先頭打者丸にボールを続けるが最後は見事にセカンドゴロに打ち取った。中日ナインがマウンドに駆け寄った。最初は笑顔だった山本昌の目から涙が流れだす。予定通り一人を打ち取り役者はベンチへ下がった。まだ試合は始まったばかりなのに、中日だけでなく広島ベンチからも拍手が鳴りやまなかった。

試合の結果なんかどうでもいい。この試合で中日が勝てば阪神がクライマックスシリースに出場できることは勿論知ってはいたけれども、降板が決まった和田監督の下、今年の状態で勝ち進める可能性は低いだろう。マートンだって真面目だけれども、もう気持ちは米国に帰ってしまっているだろう。

だから、私は安居酒屋のテレビで山本昌の投球を見終えると家路についた。

あーあ、またひとつ消えたなぁ。騒がしかったバブル時代に「青年期」を過ごした我が世代。バブルなんかの恩恵は何1つ受けなかった私だし、大嫌いだったけども、昨今頻繁に感じるこの「うら寂しさ」は何なんだ。我が世代は無意味バブルの代償として、寂寥にさいなまれているのだろうか。ただ私だけの思い込みや勘違いか。年を取っただけか。

空洞だった「戦後民主主義」がいよいよ完全終焉を迎えるこの時代に、山本昌の降板は何の関係もないだろう。でもなぜか虚しさを募らせてくれる。

ありがとうね。マサ。


◎[参考動画]中日ドラゴンズ山本昌投手 #34 現役最終登板(2015年10月7日baka6 baka6公開)

▼田所敏夫(たどころ としお)
兵庫県生まれ、会社員、大学職員を経て現在は著述業。大手メディアの追求しないテーマを追い、アジアをはじめとする国際問題、教育問題などに関心を持つ。※本コラムへのご意見ご感想はメールアドレスtadokoro_toshio@yahoo.co.jpまでお寄せください。

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