この老人は、自分が敗訴した件をデタラメ裁判であると怒り、それから毎日のように霞ヶ関の裁判所前に居座ってハンドマイクで怒鳴り続けた。そして門前で何度も警備員と揉めては逮捕を繰り返し、ついに実刑判決を受け収監されたのだった。
もちろん、裁判が不公正であることは常識と言っていいし、それについて執拗に批判した者を「転び攻防」のようにして逮捕のうえ実刑というのは、報復的といわざるを得ないだろう。
しかし、自らが裁判の当事者となって裁判所に通っていた者たちの多くは、この老人が叫んできたことのほうがデタラメであることを知っている。この老人は、かつて当事者となった裁判の一二審が誤認判決であるとして上告したが、最高裁に門前払いされたと非難していたのだ。憲法違反でも、判例違反でも、採証法則違反でもない。はねられて当然だ。しかしこの老人は、その意味がまるで理解できなかった。
そのうえ、弁護士は頼りにならないから解任して自分で再審請求したと言うが、なんと「判例違反」だから再審請求したそうだ。それなら最高裁に上告するさいに持ち出すべきことだが、「俺はそんな判例があることを知らなかった。それで知ってから規定の期日内に再審請求した。だから再審開始されるべきだ。なのに、されなかったから裁判所の不正だ」と言う。
この5月で、スタートして4年になった裁判員裁判。テレビや新聞はまったく報じていないが、4年もやっていれば、その間に当然、冤罪も色々生まれている。そして先日、また新たに1件、裁判員裁判で宣告された冤罪判決が確定した。
5月31日、午後6時30分から元アイドル・レスラーの風香さんの自伝『風香自伝 負けて、負けて、輝く~私がプロレスで学んだ輝くための方法』(発行/株式会社エム・ジェー・アール 発売/鹿砦社)の発売を記念してのサイン会が、神保町『書泉グランデ』で行われ、約百名ほどのファンが集まった。
元北海道警釧路方面本部長で、退職後の2004年に自分自身も関与した道警の組織ぐるみの裏金問題を告発して注目を浴びた原田宏二さん(75)。現在は「市民の目フォーラム北海道」代表として、警察改革のための活動を全国で展開中だが、このほど新著「警察崩壊 つくられた“正義”の真実」(旬報社/1700円+税)を上梓した。警察を批判するにも改革するにも前提として知っておく必要がある「警察の実態」を可能な限り明らかにしたいと執筆した一冊だ。
ミャンマー(ビルマ)最大の都市ヤンゴンでは、今、新たな都市整備計画が、人々を興奮させている。夫の実家がある地域には、ビジネス街が作られるとのこと。現地の不動産投資会社が、この都市整備計画を踏まえて、私たちに土地管理のアドバイスをするようになった。