乗っ取り屋Kからの電話

男は、初対面から見るからにギラついていた。漆黒のサングラスに蛇のような目。
仮にKとしよう。Kは90年に建築会社を興したが、うまくいかずに、身近な企業の「乗っ取り」を始める。
ささいなミスを見逃さず「納品が遅れた」「請求書の金額が約束とちがう」と難癖をつけては、取引先の株主を調べ上げ、とことん現ナマで株を買い叩いていく。やりかたはかなり強引で「ハゲタカ」も真っ青だ。

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小野ヤスシさんよ永遠に

6月28日に腎盂がんのため死去したタレント、小野ヤスシ(本名・泰=やすし)さん(享年72)の通夜が2日、東京・青山葬儀所で営まれ、ザ・ドリフターズ時代からの盟友、加藤茶(69)ら約1000人が参列。

「まちがいなく、コメディアンとしても音楽家としても人を惹きつけた。芸達者なタレントをなくした」(テレビ局スタッフ)

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反・反原発の刃が鈍る『週刊新潮』

『週刊新潮』が『東京新聞』を揶揄していた。
タイトルは「『反原発』読者におもねり媚びる『東京新聞』」で、6月15日夕方、首相官邸前で行われた「大飯原発再稼働反対のデモ」を報じなかったことに対する東京新聞の「応答室だより」を取り上げている。「6月15日夕方、首相官邸周辺で大規模な抗議デモがあったが、本紙では報じていなかった。掲載に圧力がかかったわけでなく、連絡ミスで現場に出向いた記者がいなかった」という、「応答室だより」の内容を紹介している。
評論家の本郷美則氏に「読者の反原発という感情に迎合しすぎています」と語らせている。

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オウムで分かった、犯罪天国日本

オウム真理教元信者高橋克也容疑者(54)と菊地直子容疑者(40)が逮捕される前に潜伏していた川崎市のアパートを、神奈川県警の警官が巡回連絡に訪れ、2人と面会していたことが判明した。警官は特別手配の2人とは気付かなかったという。神奈川県警が当時のいきさつを詳しく調べているという。高橋容疑者は昨年まで川崎市内でこのアパートに潜伏、菊地容疑者も06年ごろまで同居していた。

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デモの声に、悦に入る野田首相

本日7月1日よりレバ刺しは禁止になり、大飯原発3号機では、原子炉の起動がもくらまれている。 放射能より、レバ刺しのほうが危険だ、とでも言うのだろうか。
原発関連の話が続いてしまうが、差し迫った状況であり、お許し願いたい。

6月29日、大飯原発再稼働に反対する、首相官邸への抗議行動があった。福島を始めとして、全国各地からも人々が集まった。
20万人近くが集まり、参加者が歩道から車道に溢れ、官邸前と国会議事堂前に参加者が迫りながら、抗議を行った。

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『原発のカラクリ――原子力で儲けるウランマフィアの正体――』【ブックレビュー】

福島第1原発の事故の真相を、アメリカの著名な核の専門家である、アーニー・ガンダーセン博士は、明らかにしている。
3号機の爆発は、水素爆発ではなく、核爆発であったこと。
1年以上経った今でも福島原発からは放射能漏れが続いていて、今後20年以内に100万人が癌やその他の病気にかかるであろうこと。
4号機に不測の事態が起きれば、収束の手段はなく、日本が壊滅するであろうこと。

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茶番にもほどがある、東電株主総会

6月27日、午前10時から行われた東電の株主総会は突っ込みどころが満載だった。
まず、会場の代々木競技場では、10時から30分間しか撮影・録音ができない。
「冗談じゃない。広報に案内されていない。アポをとるときになぜ言ってくれないのだ。危うく、撮り逃がすところだ」(週刊誌カメラマン)

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探偵もつらいよ、の今日この頃

なんと8年ぶりに、昔、仲がよかったヤクザと偶然に会った。
52歳くらいの風貌は変化があまり見えない。
声をかけられて「人ちがいですよ」と逃げようと思ったが、カバンで前をふさがれた。
当時、彼は調査会社を経営。帝国通信社を、ものすごくスケールダウンしたような仕事をしていた。
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二股の元祖、松下幸之助に学ぶ

一時期は激しくバッシングされていた、塩谷瞬の二股騒動だが、最近ではバラエティ番組のいじられネタになるくらい。日本は、こういったことには寛容だ。
二股で忘れてはならないのは、パナソニックの創業者、松下幸之助だ。
パナソニックの前身、松下電気器具製作所の創業当初のヒット製品が、二股ソケットだった。昔は一家にコンセントがひとつしかない、なんてこともあったから、2つの電化製品を同時に使うには必需品。この製品のヒットで、松下はナショナルブランドとなったのだ。

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若者よ死ぬな、就職できないくらいで

6月13日の「しんぶん赤旗」に、驚くべき記事が出ていた。
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「就職失敗」原因が増加

日本の自殺死亡率(人口10万人あたりの自殺者数)24・4は、世界第8位で、アメリカの2倍、イギリスの3倍と突出した高さです。
とりわけ深刻なのは若い世代の自殺が増加傾向にあることです。年代別では15~34歳の死因の第1位が自殺となっているのは先進7カ国のなかで日本だけです。
2011年は、学生・生徒の自殺者数が1割以上も増え、調査開始(1978年)以来初めて千人を超えました。自殺の原因・動機に「就職失敗」とされる29歳以下の人が150人にものぼっています。5年前の2・5倍です。

「しんぶん赤旗」(日本共産党)よりhttp://www.jcp.or.jp/akahata/
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