社長が夜逃げ! あるIT企業社員の手記 (1)

社長が夜逃げした。
予兆はあった。昨年まで社長が力を入れていた開発が失敗に終わり、大赤字を抱えてしまった。その頃から危険信号は灯っていたのだ。
元々システム開発者で、若くして会社を立ち上げた社長は、まだ30代後半。長めの髪を整えたりせず、やや長いアゴは肌荒れでカサカサになっている。金遣いが荒いところだけは社長っぽいが、専ら夜の五反田で遊ぶのが趣味だ。銀座に行くほどの貫禄はない。服装には金をかけず、安そうなチェックのシャツをよく着ている。その辺りが五反田に似合う。そのせいか夜遊び好きなのにモテない。経営には疎く、社員に任せて専ら自分の好きなシステム開発ばかりをやっている。

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活断層で廃炉の可能性が高くなった、敦賀原発

「日本のほとんど全部の原発が活断層の上に建っていることは、30年以上前から議論になってきた。まともに科学的検証が行われていれば、福島第一原発の事故もなかった。だから、今さらになって……、という感は否めないが、公に指摘された意義は大きい。稼働している大飯原発も、活断層の上に建っている。規制庁の発足も待たずに大飯を『自分の責任で』と稼働させた野田首相は、実際に何らかの責任を取るべきだろう」(脱原発活動家)
日本原子力発電・敦賀原発(福井県)の敷地内にある断層を調べていた原子力規制委員会の有識者会合は12月10日、2号機原子炉建屋の直下に活断層が通っている可能性がある、とする見解で大筋合意した。

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マンガみたいな創造学園大学理事長逮捕の一件

群馬県高崎市の創造学園大学の堀越哲二前理事長が、知人から預かった古美術品を無断で売却した横領容疑で逮捕された事は、新聞・テレビで報道されている。
この堀越哲二、極めて興味深い人物だ。仏様のような福耳をしており、この福耳に騙された人が多いようだが、よく見ると顔全体のイメージは、どことなく卑しさと欲深さが窺える漫画チックな顔だ。因みに人気アニメ『アンパンマン』の原作者のやなせたかし氏も、堀越哲二に騙されている。

堀越哲二が、堀越学園グループのトップになった経緯からしてイカガワシイ。学園の創設者だった堀越久良氏が亡くなった後、同氏の遺書を偽造し、残された遺産を横領したと言われている。堀越久良氏の夫人が、遺産や学園の経営を、堀越哲二こと小池哲二に委託した亡夫の遺書は、偽造されたものだと抗議すると、夫人も夫の後を追うようにして死んでいる。
堀越家の養子となった堀越哲二(旧姓小池)が、喪主となって行われた夫妻の合同葬儀の葬儀場では、関係者の間で「夫人は小池哲二に殺されたのではないか?」と囁かれていた。

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大女優、森光子が遺したもの

「あいつより うまいはずだが なぜ売れぬ」
42歳まで脚光を浴びることがなかった大女優、森光子が売れない時代に詠んだ句である。
森さんの本葬が12月7日、東京都港区の青山葬儀所で営まれ、石井ふく子、東山紀之ら芸能関係者やファン約2300人が、「日本のお母さん」として広く愛された国民的女優との別れを惜しんだ。
「とにかく貪欲に芸を学んでいた。ジャニーズに興味をもったのも、人気の秘密が知りたかったからです」(ファン)
森さんが大事にした「感謝」と「愛」が花言葉の花々をデザインした祭壇には、優しくほほ笑む遺影が掲げられる。モニターには2017回演じた舞台「放浪記」の映像などが映し出された。

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「ふたまた」を笑えるのか、地元でも嫌われる野田首相

野田佳彦首相(民主党代表)は、大阪のJR吹田駅前の商店街での演説で、太陽の党と合流してできた日本維新の会を「ふたまたの大蛇(おろち)だ」とこきおろした。
かつて脱原発色を出していた橋下徹と、明確な進原発の石原慎太郎の合流への「ふたまた」批判は、言い得て妙である。“暴走老人”石原慎太郎は「原発の問題は白黒で決まる問題ではない。止めたら電気料金があがり、倒産する企業が続出する」と言っている。

しかし「ふたまた」は、野田佳彦の重複立候補をも想起させる。野田は、小選挙区と比例南関東ブロックに重複立候補している。地元の小選挙区で落選しても、比例で復活できる、というわけだ。歴代の現職首相は、2000年の森喜朗以外は重複立候補を辞退している。現職首相が、地元での当選を勝ち取れないはずがない、と普通は考えるからだ。

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ミャンマーの『民主化』は本当か!? ヤンゴンで生活してみた 2

2010年の総選挙以後、「民主化」したミャンマーで国民の生活を変えた要素の1つは、インターネットの普及だ。それまで民主化勢力が中心に主義主張を訴えるインターネットメディアをミャンマー国内で見ることはできなかったが、「民主化」後は一部が解禁された。また、富裕層を中心に、自宅でインターネットを見る環境が整いつつある。

この流れに乗ったミャンマー人の義妹は、数カ月前にiPadを入手した。いままで海外への連絡に、電話と郵送の手紙でしかできなかったのに、2~3カ月間でインターネット電話の使い方をマスターし、Facebookを始めた。義妹の環境の変化は、鎖国から開国した国を見るかのようだ。

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天才歌舞伎俳優、中村勘三郎よ永遠に

「業界に限らず、多彩な人と親交があった。誰からも愛されるお茶目な性格でした」(スポーツ紙記者)
幅広い芸で知られ、歌舞伎を海外にも広めた歌舞伎俳優の中村勘三郎(なかむら・かんざぶろう、本名・波野哲明=なみの・のりあき)さんが12月5日午前2時33分、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)のため、都内の病院で死去した。57歳だった。

「今年の6月中旬に、初期の食道がんが発見されたことを告白して、7月27日に手術を行った。その後は、舞台復帰に向け療養に努めていたが、8月中旬にARDSを発症してしまった。先月下旬から徐々に病状が悪化。そのまま帰らぬ人となった。最後まで舞台のことを心配していました。生粋の歌舞伎役者だと思う」(歌舞伎関係者)

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本音を露わにし始めた、原発推進勢力に国政を委ねていいのか

衆院選では、自民党が政権奪回する、という予測がもっぱらだ。
脱原発=「命」よりも景気=「金」のほうが、大事だとでもいうのだろうか。
沈黙していた「棄権党」が、今こそ立ち上がって、状況を変えてほしい。
脱原発したら、より景気が冷え込むなどというのも、推進派のウソだ。
原発に関わる雇用が失われ、立地地域の景気には影響が出るだろうが、本当の意味での地域復興を考えるべきなのだ。

本当のことが言えない状態でも、原発に関する論議は進んできた。
今や、さすがに「原発はCO2 を出さないクリーンなエネルギー」だという主張は影を潜めた。どう考えても、CO2より放射能のほうが危険だ。
原発推進派は、本音を口に出すようになった。野田政権も「安全保障」という言葉を使った。日本維新の会の代表の石原慎太郎は、原子力技術を保有することは、核武装のオプションをもつ上で不可欠だ、と語った。

これは原子力を手にしたいと願ったときからの、国の本音だったのだろう。それを「クリーンなエネルギー」などというウソで、リスクを地方に押しつけてきた。事故を起こして子どもたちに放射能を浴びせておいて、よくも今さら、そんな本音が言えるものだ。

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ゴン中山が引退、泥臭く懸命なプレーよ永遠に

サッカーの元日本代表で、来季Jリーグ2部(J2)に降格する札幌のFW中山雅史(45)が4日に札幌市内で記者会見し、「今季限りで第一線を退く」と述べ、現役引退を表明した。
シーズンごとに得点力に磨きをかけ、98年には36得点で得点王と最優秀選手に。磐田の年間リーグ優勝3度に大きく貢献した。発言やパフォーマンスで、旺盛なサービス精神も発揮。同世代の三浦知良(現横浜C)とともに日本サッカーの人気と実力の向上に貢献した。

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なぜ? 東電には入らない家宅捜索

12月2日に起きた、信じられないような事故。山梨県の中央自動車道の笹子(ささご)トンネルで天井のコンクリート板が崩落。9人が死亡、2人が怪我をした。
この事故を受けて4日、山梨県警は、トンネルを管理する中日本高速道路の本社(名古屋市)、八王子支社(東京都)や保守点検を担当する大月保全・サービスセンター(山梨県大月市)など計6カ所に家宅捜索に入り、資料を押収した。

このニュースを聞いて、「おやっ」と思った人々も多いのではないか。
笹子トンネルの事故も痛ましいが、フクシマの人々の暮らしを根こそぎ奪い、双葉病院の患者ら50名の命を奪い、今後、どのような健康被害を生み出すか分からない、福島第一原発事故を引き起こした、東京電力は、いまだに家宅捜索されていない。

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