元検事の市川寛さんのことは多くの方がご存知だろう。
市川さんは佐賀地検の三席検事だった11年ほど前、農協の組合長だった被疑者の男性を取り調べ中に「ぶち殺すぞ!」と恫喝するなどし、自白調書に署名させて起訴に持ち込んだ。しかしその後、良心の呵責に苦しんだ末、組合長の公判で自分の暴言を告白し、無罪判決が出ることに寄与。さらに弁護士に転身後、この事件を冤罪として取り上げたテレビ番組に実名顔出しで出演し、亡くなった組合長の親族に土下座して謝罪したことから一躍、全国的に有名になった。以来、「検事失格」という著書や講演などを通じて検事時代の経験を世に伝え、検察組織の問題を当事者の視点から体験的に語れる人物として注目を浴びている。

大麻は未来の自然エネルギー?!大麻に触れて食べる祭
8月7~9日にかけて大麻草検証委員会主催の『まつりの祭り』という大麻の産業利用普及を促すイベントが、山梨県の西湖で開催された。
大麻、ということで、不健康なジャンキー集団による怪しい集会をイメージしていたが、すぐに誤解は払拭された。参加者の多くはオーガニック(有機農法)やロハス(健康と持続性を意識した生活)を実践する20~40歳代で、食事や環境問題について真剣に考えて生きる人が大半だった。また子供連れも多く和やかな雰囲気でイベントは進行する。
官邸デモ、警察の規制はひどいか
毎週金曜日の官邸前デモは、衰えも見せずに続いている。原子力規制委員会委員長に、田中俊一が起用されていることにも、怒りが上がっている。田中は原発推進側であったのはもちろん、原子力委員会委員長代理であったのだから、福島第一原発の事故に直接責任のある立場だ。今まで通りのユルユルでナアナアの規制しかしない、と公言するに等しい、ふざけきった人事だ。
野田首相もデモの盛り上がりを無視することができず、代表者と会う日程を調整していると、伝えられている。
第2の和歌山カレー事件にみる「事実は小説より奇なり」
「事実は小説より奇なり」というのは、たしかにその通りなのだろう。生きていると、「小説でもこんなことはないだろう」と感じるような不思議な出来事にしばしば遭遇するものだ。
しかし、筆者は冤罪事件を色々取材するようになってから、この言葉にある種の胡散臭さを感じるようになった。「小説より奇なり」と感じるような「事実」を見聞きしたら、まずはその「事実」が本当に事実なのか否かを疑うべきだと思うようになったのだ。
きっかけは、和歌山カレー事件だった。この事件は14年前の発生当初、「小説より奇なり」と感じるような「事実」がマスコミでずいぶん色々報じられていた。それはたとえば、こんな「事実」である。
この事件の犯人である女性は、事件以前、夫と共謀して様々な手口で保険金詐欺を繰り返していた。その中では、夫にも何度か死亡保険金目当てでヒ素を飲ませたことがあった。夫はそのせいで何度かヒ素中毒に陥って死にかけたが、それが妻の仕業とはまったく気づかず、妻のことを疑うことすらなかった。そして夫婦は騙し取った多額の保険金で一緒に贅沢な暮らしを続けていた・・・。
言われなくなった、生涯学習
最近あまり使われなくなった言葉の一つに、「生涯学習」がある。今は、生涯を通じて何かを学んでいくのは、むしろ当たり前になったからだろう。大学も社会人に開放されるようになり、様々なカルチャースクールもできた。語学はスカイプで学べるし、インターネットでも様々な情報を得られる。
本を読む、という学習手段は昔からあったわけだが、かつては、学校を出て一定の地位を手に入れたら、もう勉強しない、という態度が一般的だったようだ。
もう一つの『ヘイ・ジュード』
オリンピックの話題で盛り上がるということがほとんどない、私の近辺であるが、開幕式のフィナーレで、ポール・マッカートニーが『ヘイ・ジュード』を歌ったことは、ちょっとした話題になった。
チェコ語で歌われた、もう一つの『ヘイ・ジュード』のことを思い浮かべたからだ。
マルタ・クビショヴァー(Marta Kubi?ov?)が、チェコスロバキアで歌手デビューしたのは、1966年のことだ。
『不幸なスター・有名人レコジャケ・厳選100人OTAKARAファイル』【ブックレビュー】
角海老に学べ! 小沢一郎よ
小沢一郎(70)率いる新党「国民の生活が第一」が入居した東京・永田町のオフィスビルの所有者が、ソープランド業界最大手「角海老グループ」の創始者、鈴木正雄氏(80)だったことが話題になっている。
鈴木正雄氏は、16歳から吉原の遊郭で車夫をやりながら金を貯め、1958年の売春防止法施行で遊郭がなくなると、ソープランドをつくってそれを広げていった。立志伝中の実業家だ。
沖縄・竹富島にできたリゾートは、どんな案配か
沖縄の竹富島に6月、リゾート施設が開業した。これを聞いて、「竹富島よ、おまえもか!」と嘆く沖縄ファンも多いだろう。
沖縄の中でも、赤瓦の昔ながらの街並みが残る、竹富島。石垣島からは、高速船で約10分程。自転車で、半日ほどあれば回れてしまうほどの、小さな街だ。珊瑚を砕いた白砂の道は、住民の毎朝の掃除によって美しい状態に維持されている。静かな、ゆったりした時間が流れている。
島の憲章には「売らない」「汚さない」「乱さない」「壊さない」「生かす」とある。「売らない」というのは、島の土地や家などを、島外者に売ったり無秩序に貸したりしないということだ。だから、竹富島ではリゾート開発はできない、と言われていた。
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ラブドール工場を訪問
ダッチワイフと言えば、業田良家のマンガを映画化した、是枝裕和監督『空気人形』が心に残っている。ダッチワイフが心を持ってしまうという、切ない物語だった。
今、ダッチワイフは空気で膨らます廉価なものよりも、シリコン製の精巧なラブドールを思い浮かべる男性が多いだろう。
最近では、一貫して人形をテーマにしてきた、ニューヨークの写真家、ローリー・シモンズがラブドールをモデルにして、『The Love Doll』というタイトルで一連の写真を発表した。パリでの最初の展示会では、写真の中のラブドールが本物の人間だと、訪れた人々は思ったという。