都知事選挙は雪の影響で投票が少なかった。こうなると組織票が強い。また、高齢者たちには、投票に行きたくても足元が危ないので行けなかったと言っている人たちがいる。
たしかに、投票日に雪は止んで晴れはしたものの地面は危険な状態で、都内で滑って転倒し病院に搬入された人数は三桁にもなっていた。
こうなると、組織的に投票所へ自動車で送ることができる後ろ盾をもった候補が強い。実際に、得票が多い候補ほど高齢者の投票が多かったという調査結果もある。
こうなると、センセーショナリズムによって浮動票に頼る候補は不利だろう。それで、細川元総理は特に振るわなかったと考えることができる。
この細川を支持していた文化人とか芸能人たちがいて、そんな人たちは、とにかく脱原発だからというだけで、その具体的な政策内容も検証せず、そのうえ他の政策は無視していた。こういう人たちは有名人の「勝ち組」なので生活の不安などなく、お高くとまって上から目線で脱原発と言っていただけだ、という批判を受けている。
日本はこんなにも米国に見下されているのか――。外交問題に疎く、そもそもあまり関心がない筆者がしみじみそう実感させられる出来事が今から6年前にあった。2008年2月22日、あの「ロス疑惑」の三浦和義氏(当時60)がサイパンを旅行中、妻(=前妻。以下同)を殺害した容疑で米国捜査当局に逮捕された一件である。
長崎県西海市でストーカー被害を訴えていた女性(事件発生当時23)の母親(同56)と祖母(同77)が刺殺される事件が起きたのは2012年の暮れのこと。捜査の結果、女性の元交際相手・筒井郷太被告(同27)が殺人や住居侵入、脅迫などの罪で起訴された。筒井被告は、長崎地裁の裁判員裁判で無実を訴えたが、2013年6月14日、犯人性も完全責任能力も認められて死刑判決を宣告され、現在は福岡高裁に控訴中である。
世間の耳目を集めているオウム真理教の元幹部・平田信被告(48)の裁判員裁判。公判は何かと波乱含みのようだが、産経新聞の報道によると、弁護側が証人出廷した元オウム信者の受刑者に対し、迷宮入りした「警察庁長官狙撃事件」と平田被告の関連性について意見を求める質問をする場面があったという。質問の背景には、平田被告がかつて、この事件の犯人候補としても警視庁に注目されていたことがあったと思われるが、「あの男」がこの報道に触れたらおそらく気になって仕方がないだろう。