先日、テレビ局の新卒内定者による飲み会で「オレたちって、すごくね?」などと不遜な態度を取っていると、WEBニュースで目にした。「応募者2万人の中から選ばれた20人なんだぜ」と、既に特権意識をもっている、とのことだ。この記事の著者はテレビ局出身で、報道に携わる人間がそんなことでどうする、と警鐘を鳴らしている。
大したニュースでもないが、一つ納得するものがあった。テレビ局側の人間は、全員が全員そんな不遜な人間ではない、と信じたい。が、もし本当にそう思っているとしたら、当てはまる符号が色々と出てくるのだ。
1992年に福岡県飯塚市で小1の女児2人が殺害され、その犯人とされた久間三千年さん(享年70)が2008年に処刑されたが、冤罪の疑いが根強く指摘される飯塚事件。久間さんの遺族が福岡地裁に申し立てた再審請求は3月末、同地裁に棄却されたが、遺族や弁護団は再審無罪を諦めず、現在は福岡高裁に即時抗告中だ。そして今月5日、即時抗告審では第1回目となる裁判所、検察官、弁護団の三者協議が同高裁で開かれた。