冤罪事件について書かれた本や雑誌の記事を読んでいると、冤罪被害者の書いた手紙がしばしば引用されている。それらを読んで思うのが、世論を動かして無罪を勝ち取る人や、支援の輪が広がっている人は多くの場合、人の心を動かすような手紙を書いている、ということだ。
たとえば、戦後の混乱期に山口県で起きた有名冤罪事件「八海事件」の阿藤周平氏。3人の仲間と共に身に覚えのない強盗殺人罪で逮捕・起訴されたのち、主犯格とされて一、二審で死刑判決を受けながら、最終的に無罪判決を勝ち取った人物だ。弁護人の正木ひろし氏がこの事件の冤罪性を告発し、裁判の流れに影響を与えるベストセラーとなった「裁判官 人の命は権力で奪えるものか」(光文社)の冒頭では、この阿藤氏が上告中に広島拘置所から、まだ弁護人選任前で一面識もなかった正木氏に宛てた手紙が引用されている。
ミャンマーの高速道路には、サービスエリアが数件しかない。そのかわり、走行途中でお手洗いに行きたい場合は、道路脇に公衆トイレがある。
最高検の「監察指導部」なるものをご存知だろうか。大阪地検特捜部検事による証拠改ざん事件などによって検察不信が高まる中、2011年7月に検察改革の一環として新設された部門だ。全国の検察庁職員の不正行為や違法行為の情報を内外から収集し、必要に応じて監察を行なっているというフレコミで、情報提供は電話や投書、メールで受け付けている。
先日、あの和歌山カレー事件の林眞須美さん(51)から久しぶりに手紙が届いた。この話に「おっ」と反応された方は、何らかの事情で林眞須美さんの現状をよくご存知か、あるいは死刑囚の処遇の実情に詳しい人だろう。