わいせつ物取り締まりは、国家のサービス?

自分のヌードの画像と動画を撮影しネットを通じて販売した、広島市の保育士補助の21歳の女性が7月18日に京都府警に現行犯逮捕された。
18歳未満の少女が裸の画像を送り、購入した側が「児童買春・ポルノ禁止法違反」で逮捕される例は多い。送った側の少女が書類送検された例もあった。
今回の件は、女性が21歳だったことから、「誰も迷惑してないのに」「表彰されてもいいのでは」という声がネット上で挙がっている。

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反骨のジャーナリスト・日隅一雄氏が遺したもの

7月22日、弁護士・ジャーナリストの日隅一雄氏を偲ぶ会がしめやかに行われた。
昨年の3.11の大震災直後、東電本社の会見場は混乱を極めていた。何か記者に聞かれるたびに「確認します」「持ち帰ります」とくり返す広報課長に「あなたたちに責任があるとは言いません。これはとても大事なことなんです」と詰め寄る記者がいた。

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電気があっても、失われる命がある

私が心から尊敬する坂本龍一「教授」の、「たかが電気」発言を、様々な人々が叩いている。
抽象的な意味で言った言葉を叩くのは意味がない思うが、脱原発の立場からも、ちょっとまずかったかな、と思う。
電力不足になるから原発が必要、という電力会社の宣伝に乗ってしまっているからだ。
大飯原発が稼働してから、関西電力は3つの火力発電所を止めた。電力は足りているのだ。

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歳をとることの理不尽と愉楽

歳をとってくると、理不尽なことが起こる。
昨年、五十肩になった。左腕が、まったく上がらなくなったわけではないが、可動範囲が著しく狭くなった。
日常生活に支障はないのだが、筋力トレーニングができなくなった。いや、やろうと思えば右腕だけダンベルを持つことはできただろうが、突然に訪れた五十肩がショックでやる気にならなくなった。体脂肪が増えてしまった。
最近和らいできたので、時間を見つけて筋トレしているが、たまにやるからひどい筋肉痛になる。

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障害者の婚活

「最近どう、婚活のほうは?」と聞くと、「いやあ、諦めました。退会したんです」と、彼は苦笑いした。
彼は車椅子で生活する障害者で、30代。仕事もしており、快活だ。十分に結婚できると思える。普段の生活は、家と職場の往復。職場は小さく女性は皆既婚者だ。なかなか出会いがないので、大手の婚活サービスに入会していたのだ。

「障害があるというと、会うというところまで、なかなかたどり着けない。登録するデータには、障害のあるなし、その程度を書かなきゃいけない。また相手に対して、障害があってもいいかという質問項目があって、男女とも、たいていは、障害ありにはNOですからね」
会えなくても、データのやりとりで会費がかかるシステムだ。
「一人会うのに5万円かかった計算です。これなら、デリヘルにでも使えばよかった」
彼は、快活に笑った。

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『華麗なる美容外科の恐怖』【ブックレビュー】

美人だと幸福になれるか? 周りを見渡すと、否だ。
もちろん幸福になっている人も、少しはいる。それは「美人」を武器にしなかった女性だ。
自分で努力して、生きていく術を身につけた女性だ。

人間は弱いから、たいていの美人は、それを武器にする。男性と付き合えば、デート代をすべて持たせ、何かといえばプレゼントをねだる。「あなたと話すためだから」と、携帯の料金まで払わせる。部屋に遊びに行くようになると、家賃の一部まで負担させる。
美人は決まって性格が悪い、というのはバルザックも言っている。その時代からそうなのだ。

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フルチン運転手報道で考える、実名か匿名か

犯罪報道に関してよく議論になるのが、被疑者や被告人を実名で報じるべきか、匿名にすべきかということ。双方の立場から色々な意見があるが、実名報道派がよく言うのが「実名報道は公権力の監視のために必要」という意見だ。
筆者はこの意見について、かつては「マスコミの人間による自己正当化の詭弁」だとばかり思っていた。だが、冤罪事件を色々取材するようになってから、この意見にはうなずけるところも多々あると思えるようになった。

たとえば、気になる事件の裁判を傍聴するため、裁判所に公判期日を問い合わせる際は最低限、被告人の名前を知っておく必要がある(事件番号がわかればこの限りではないが、被告人の名前を知らない人は普通、事件番号も知らないだろう)。また、拘置所や刑務所にいる被告人や受刑者と手紙をやりとりしたり、彼らを訪ねて面会するのも彼らの名前を知らないと無理である。こう考えると、被疑者や被告人の実名報道はやはり公権力の監視に不可欠ではないかと思えてしまうのだ。

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意見聴取会での電力会社社員は、オウム信者の顔

こいつら原発推進バカとつきあうのもいいかげんに疲れるが、見逃せないので斬り捨てよう。
「原発に対する意見聴取会」にまぎれこんだ、二人の電力会社社員についてだ。
まず、6月15日、政府のエネルギー・環境会議(議長・古川元久国家戦略担当相)は、国の中長期のエネルギー政策に関する第2回の意見聴取会を仙台市で開き、公募で選ばれた9人が意見表明した。発言者の1人として東北電力の企画部長(執行役員)が原発を推進する意見を述べたことで「当事者は入れてはダメだろう」と不満の声が上がり、進行が一時中断するハプニングが起きた。
発言者の中に首都圏在住者が3人含まれていたことにも、「震災被災地の意見を聞く会ではないのか」などの異論もあった。出席した細野豪志環境相は終了後に「(発言者の人選は)ランダムな抽選の結果でやむを得ない」と弁明に終始した。
「抽選で選んだといっても、身分のチェックをするべきだろう。100%、ガチの原発推進派から意見を聴取してどうするのか」(参加者)

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社会保険強制加入、「未払い企業は罰則」時代が到来

「あまり報道されませんが、今の政府の審議がもしこのままいけば、平成29年にすべての法人が社会保険に強制加入をせざるを得なくなります。今までは、社会保険に入らなくても罰則はありませんでしたが、未払いがある企業は、金融面からも、また労働基準局からの面も含めて罰則が適用されます」(社会保険労務士)

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受刑者を癒すアイドル『Paix2(ペペ)』が東京でライブ、大喝采の余熱

刑務所を慰問して、歌で受刑者を激励する。言葉にすると簡単だが、続けるのは至難の業だと思う。
2000年4月21日に「風のように春のように」でインディーズデビューし、2002年3月 に全国の刑務所や少年院などでの公演「Prisonコンサート」をスタート、実に人道的な活動をしている女性のポップ・デュオ『Paix2(ペペ)』が、5年ぶりにコンサートを東京で行った。

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