ミャンマーの『民主化』は本当か!? ヤンゴンで生活してみた 22

4月に放送されたビルマ語ラジオ「ボイス・オブ・アメリカ」で気になったのは、ミャンマー(ビルマ)で2011年に『民政移管』してから、変化したのは最大都市ヤンゴンと、第二の都市マンダレーだけだという話だ。
ヤンゴンでは、世界中から企業家や投資家がやってきて、商業活動が活発になりつつある。海外投資法が改正されて、以前よりは、海外投資家がミャンマーに参入しやすくなった。どの国の大手電話・通信会社がミャンマーに参入するか、ニュースではよく話題になる。

大掛かりな投資だけでなく、ミャンマー人が行っているビジネスも活性化している。たとえば、ミャンマーにおける日本の中古車輸入台数だけを見ても、ばらつきはあるものの、ここ数年で、一月あたり8000台ほど輸入している。ミャンマー政府が車にかける税金を下げたため、車を購入できる人々が増えたからだ。
かつて、ミャンマーで中古車輸入の際に必要な許可証をもらえるのが、政商関係者や、ほかの、わずかな人々に限られていた。今では、金とコネがあれば、多くの人が車の輸入業に参入するチャンスがある。『民政移管』後に、こうした雇用を生み出しているのはまぎれもない事実で、ヤンゴンだけにいると、「ミャンマーは発展している」と思える。

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うつか? そうか? それが問題だ!

医師をどう選ぶのか、というのは、けっこう難しい問題だ。
どんなプロフェッショナルでも、技量には大きな差がある。それを最近実感した。
睡眠障害気味になったのは、10年以上前からだ。不規則な生活とストレスのせいだろう。
自然に眠くなることはないので、大量にアルコールを飲んで酔いつぶれて寝て、それでも3時間ほどで起きてしまう。眠れずに、深夜に飲み始めて朝になってしまうこともあるからやっかいだ。

「なんか、運動でもしたらいいんじゃないんすか」
睡眠障害とは縁のない、健康な人はそんなことを言う。
プールで2キロ泳いだ日でも、眠れないのだ。
「眠れないことで、人生に不都合でもあるんでしょうか?」
睡眠障害とは縁のない、スピリチュアルな人はそんなことを言う。
寝不足なのだから、だるくてだるくてしょうがない。

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社長が夜逃げ! あるIT企業社員の手記 (21)

送信したメールを読んだ各社はすぐ金の心配をする。当然今月支払えるのか、と言ってくる。昼過ぎよりまたジャンジャン電話が鳴り、対応に腐心する。
「今月のお支払いはどうなりますか?」
なんて聞いてくるのは優しい方で、金が払えなさそうだとわかると、人間というものは豹変してしまうのだ。
「一方的な取引停止は違約金払ってもらうぞ」
「金払わないつもりか? そんなん許されると思うなよ」
「今日から毎日ウチに電話入れろ。随時報告しろ」
つい先日まで良好な関係にあった会社が、急にヤクザみたいな口調になる。
「お前の携帯番号教えろ。担当しているお前に責任があるんだ。お前まで逃げようと思うなよ。絶対払わせるからな」
冗談じゃない。低賃金で働いていた私が会社の借金を肩代わりなんて出来るか。とっさに、携帯サイトのテスト用に使っていた携帯端末の番号を伝えてごまかした。普段はサイレントにしているのだが、数日後に着信履歴を見たら毎日数十件も同じ番号から着信していた。

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今も響く忌野清志郎の歌

忌野清志郎が亡くなって、今日で4年になる。
昨年、『タブーなき原発事故調書』(鹿砦社)をトークで取り上げた番組「ラジオキャンパス」がFM熊本で打ち切りになったことと関連して、今までにも増して、清志郎を聴くことが多くなった。
原発を扱った曲は、「ラヴ・ミー・テンダー」「サマータイム・ブルース」だけではない。
一家に一台、原子力~♪ 原発サンセイ♪ 原発サンセイ♪ と叫ぶ、一瞬、東電も喜んでしまいそうな、「原発音頭」もある。
科学の力を信じていたのに、と歌う「メルトダウン」は、まるで福島第一原発の事故を予見していたかのようだ。

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失踪から6年、捜索わずか25分で見つかった、被害女児の衣服

「死刑執行後の雪冤」がなるかと注目される飯塚事件の再審請求審で、福岡地裁が4月26日、弁護側が求めていた筑波大学・本田克也教授の証人尋問を5月13日、6月26日の両日に行なうことを決めた。本田教授は、小1の女の子2人を殺害した犯人として処刑された久間三千年さん(享年70)と真犯人のDNA型が異なるという見解を示しているほか、有罪の決め手になった警察庁科警研のDNA鑑定で証拠写真が捏造された疑惑を明るみにする分析を行なっている。弁護団によると、この証人尋問で再審が開始される否かが決まる見通しという。

さて、このように再審請求審が山場を迎えた飯塚事件だが、実は今から19年前にも警察による証拠捏造疑惑が浮上していたことを読者はご存知だろうか?

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主権回復の日で、ゴールデンウィークが伸びる?

「28日が祝日になったら、ゴールデンウィークが伸びていいじゃないっすか」
4月28日の夜、居酒屋でサラリーマン、OL、学生に聞いてみたら、そんな声が返ってきた。皆「そうだ、そうだ」と盛り上がる。
28日に、東京の憲政記念館で「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」が、開かれた。
「私たちには日本を強くたくましくする義務があり、よい世界を作るために進んで貢献する、誇りある国にしていく責任がある」と安倍晋三首相は、力強く祝辞を述べた。

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プチうつ病が増殖中(1)

「部屋がひとつあれば成りたつ」と言われる、メンタルクリニックのなり手が急増している。「メンタルクリニック」は精神科医が開業する。きわめて現代的な呼び方だ。
精神科医の数は年々、増えており、
「平成16年には1万2151人だったが、ゆるやかに増えており、平成22年度には1万7120人で掌握しています」(厚生労働医政局)
精神科や心療内科は近年になって急増。一九九六年から二〇〇八年で二・四倍に増えた。これに合わせるかのように、うつ病患者も九九年の二十四万人から〇八年には七十万人超に増加した。

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ミャンマーの『民主化』は本当か!? ヤンゴンで生活してみた 21

大変ありがたいことに、ミャンマー人の夫と私が経営する日本・ミャンマー(ビルマ)間をつなぐ貿易・ビジネスコンサルティング会社「日本ミャンマー支援機構株式会社」の仕事が、少しずつ増えてきた。マスコミがミャンマーに注目し、同国への進出を検討する日本企業が増えている。日本企業の力が、ミャンマーの一般の人々の生活向上につながるよう、今後も、わが社の商業活動を発展させていく予定だ。
仕事が増えてきたので、新たなスタッフが欲しくなった。しかし日本でスタッフを雇うのは、人件費がかかる。一方、ミャンマーで人を雇えば、一月、数千円の人件費で賄える。そこで夫と私は、ミャンマーにいるビジネスパートナーのNにアシスタントを配置しようと考えた。

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いまだ闇に包まれたまま、若松孝二監督の死 その②

昨年10月12日午後10時過ぎ、反骨と反権力の映画監督、若松孝二氏(本名・伊藤孝)が、新宿区内藤町でタクシーに撥ねられ、同月17日に病院で亡くなった事故について、新たに重大な新事実が発覚したので報告したい。
監督を撥ねたタクシーには、男2人、女2人の計4人もの乗客が乗っていた事が判明したのだ。
監督の遺族が、監督を撥ねたタクシー運転手の勤務する日興自動車交通に、ドライブレーコーダー(車の前方映像とスピード等を記録する)の動画映像を見に行った際、防犯用の車載カメラ(車内の様子を撮すカメラ)の映像も見せられたが、この車載カメラの映像には、前述した通り4人の乗客の姿が映っていたという。

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社長が夜逃げ! あるIT企業社員の手記 (20)

翌日、出社すると土方さんが昨日と同じテンションで怒鳴り散らしている。当分怒りが収まることも無いだろう。開発案件自体は既にパセフィック社の社員の手で進められているので、大きな影響はない。それでも今まで投資した額数千万円が無駄になったのだ。その金が戻ってくることもないだろう。社長は持ち去ったサーバー群の他は財産らしいものも無い。あのサーバーにも対した価値も無いだろう。
「土方サン、編集画面でフリーズするところがアリマスネ」
「んな話後にせんかい! それどころじゃないんや」
梅田さんだけはいつもの調子で話をしているので、土方さんに八つ当たりされている。中国人に空気を読め、というのは難しい話なのか。今は日本人だけど。誰だって怒りたいのは当然だが、怒りを向けるべき相手がいないのだ。上に立つ人間は下の人間にぶつける。けれど下の人間の怒りはどこへぶつければいいのか。

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