電通に関する悪事が露見する度に、非常に面白い現象が起こる。同社に関する第一報が報じられた後、いわゆる「後追い取材」が殆どないのだ。通常、業界トップ企業の不祥事はニュースバリューがあるので、独自取材をして続報を流す場合が多いのだが、電通と博報堂、とりわけ電通の場合は追跡取材が本当に少ない。
◆記者会見は週末に設定する──危機管理広報の裏ワザ

電通が記者会見を開いた9月23日、さすがに日本最大の広告代理店の不祥事だけあって、その日はTV各社とも会見の様子を報じていた。ただ、記者会見は金曜の夕方であり、週末は特に影響力が強いテレビの報道番組やワイドショーが殆どないので、その影響は非常に限定的だった。緊急性がない限り、朝刊掲載を避けるために記者会見は可能な限り遅い時間に、しかも週末に開催するのは危機管理広報の裏テクニックであり、様々な企業の危機管理を扱ってきた電通は、自社にもその法則を適用したのだ。
そしてその戦略は見事に当たり、週明けのワイドショーで電通問題を取り上げたところは一つもなかった。また、各新聞社も社説や特報面で扱ったところは(筆者の見たところ)1社もない。形だけ第一報は報道するが、後追い取材はしない、という各社の電通に対する姿勢が見事に現れている。
しかし、この事件は第一報だけ報じれば良いという性質では決してない。同社が認めている通り、不正請求は110社以上の得意先に拡がり、しかも未だに調査途上だからだ。
もちろんあり得ないが、例えばこれがトヨタ1社だけへの不正であったなら、ことは電通のトヨタ担当チームだけの問題で片付けられた。しかし、現状だけでも110社に被害が広がっているということになると、これは営業から経理を巻き込んだ、完全に全社的な詐欺行為ということになり、関係部門の数百人が関係していたことになる。被害はまだまだ拡大するだろう。

◆「一人バブル」を謳歌し続ける電通
会見では、デジタル関係業務の高度さや複雑さに対し、恒常的な人手不足がこの事件の原因だとされたが、これは確かに納得できる。ネット広告はその細かさや安価が売りである分、作業が非常に煩雑で儲からない。だから十分な人材を配置できず、結果的に無理な体勢で怒涛のような発注に対応するようになってしまっているのだ。
電通は、今でも一人バブルを体現しているような企業である。そしてその収益の根幹は、未だにテレビのタイムやスポットCMである。その収益力は非常に高く、例えば全国ネットのCM一本(1回)が300万円だとすると、その20-25%が電通の収益となる。この収益率は、戦後テレビ業界の黎明から発展期を一手に担った電通が自ら設定したものであり、その構造が未だに同社の屋台骨を支えているのだ。
しかし、これがネットのバナー広告だと1本が数千円、収益も数パーセントに過ぎない。つまり、ネット上で莫大な量の広告を打っても、収益率はCMにはるかに及ばないのだ。ところが電通内部の社内評価は、相変わらずテレビやプロモーション関連で稼ぐ高収益モデルが当然とされているので、その尺度で人員を配置する。その結果、収益の低いデジタル関連は常に人手不足になるのだ。
◆他の代理店でも一斉社内調査始動
そうはいっても現在の広告業界で売り上げが伸びているのはネット関連分野だけだから、電通もここに注力せざるを得ない。だがテレビCM草創期とは異なり自社で全てのルールを決めるわけにいかず、初期段階で高収益を確保する仕組みを構築することが出来なかった。そして大小の代理店が参入した結果、競争は激化し収益率は低いままだから、十分な人材を配置できず、結果的に「儲けのない繁忙」状態を続けざるを得ない。これが今回の事件の背景であり、第一線で業務に従事している社員の苦労は理解できる。
だが、「儲けのない繁忙」はどの業界にも存在し、だからと言って不正が許されるはずがない。ましてや業界トップに君臨し、高い信用を盾に仕事を受けている企業がこのような不正を働いては、同業他社にも計り知れない悪影響を与える。「業界トップが不正をしていたのだから」という理由で、博報堂以下の代理店でも一斉社内調査が始まっており、他社からはとんだとばっちりだと怨嗟の声も聞こえてくる。
◆電通の驕りを是正できない日本の広告業界構造
では、この問題が電通からのスポンサー離反に繋がるかというと、ことはそう簡単ではない。この問題の発端となったトヨタは、年間数百億円にのぼるデジタル関係領域の殆どを電通に任せていたと伝えられている。事件の発覚でトヨタ首脳部の怒りは相当なものだったらしいが、だからといってぺネルティとして全ての扱いを電通から博報堂に移したわけではない。
博報堂はライバル会社の日産の専任代理店となっているから、トヨタとしても全ての業務を任せにくいし、博報堂としても、突然年間数百億円分の業務を移されても、それをつつがなく進行できるマンパワーが足りないからだ。ましてや不正請求が確認された100社以上が一斉に扱いを移したら、今度は博報堂の現場がパニックを起こすだろう。そして博報堂が無理なら、業界3位のADKにも不可能だ。
つまり、電通が突然機能を停止しても、瞬時にその代りが出来る代理店は存在しない。それほど電通は巨大化し、他社との差は広がってしまっている。そして電通幹部はそれを十分承知していて、FTの取材に対し「(不祥事があっても)日本の企業はそう簡単に広告代理店(電通)を切ることはない」などと嘯いていられるのだ。この電通の驕りを是正できない現状こそ、日本の広告業界最大の問題なのだ。

1962年生まれ。著述家。博報堂で約18年間営業を担当し2006年に退職。著書に『原発プロパガンダ』(岩波新書2016年)『原発広告』(亜紀書房2013年)『電通と原発報道』(亜紀書房2012年)など。2015年2月より鹿砦社の脱原発雑誌『NO NUKES voice』にて「原発プロパガンダとは何か?」を連載中。

9月14日のKNOCK OUT記者会見で、試合を3日後に控えたキツい減量中の中、公開ミット蹴りを行なった梅野源治が9月17日、WBCムエタイ世界スーパーフェザー級王座防衛戦を行ないました。これを前哨戦として10月23日(日)にREBELS興行でタイ・ラジャダムナンスタジアム・ライト級王座挑戦が決定しており、更に12月5日のKNOCK OUT設立興行へ、予想されるビッグマッチが続きます。 過去、梅野のムエタイ最高峰王座挑戦は、2015年4月19日にREBELS興行でルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級王座に挑戦し、チャンピオン.ペットモラコット・ウォー・サンプラパイ(タイ)に逆転の判定負けでした。今度の最高峰王座はこれに続く2度目の挑戦となります。 WBCムエタイ世界スーパーフェザー級王座は2014年11月15日にNJKF興行でジョムピチット・チューワタナ(タイ)との王座決定戦で判定勝利し、王座奪取しています。 ◎NJKF 2016.6th / 9月17日(土)後楽園ホール17:00~21:15 ◆WBCムエタイ世界スーパーフェザー級タイトルマッチ 5回戦 チャンピオン.梅野源治(PHOENIX/58.97kg) 挑戦者キース・マクラクマンはWBCムエタイ・インターナショナル同級チャンピオンで、前日計量で630グラムのオーバーから落として再計量でパス。梅野はこの階級で減量がかなり苦しくなってきたと言われるもリミット一杯のパス。梅野は、楽勝と予想されたとおり、1Rの様子見でキース・マクラクマンの技量を見極めると攻撃力で差を付け、ロープ際でのパンチ、ヒザ蹴り、ヒジ打ちなど連打しスタンディングダウンを奪い、カウント中そのままストップされ、防衛に成功。 ◆66.5kg契約 5回戦 WBCムエタイ日本ウェルター級チャンピオン.健太(ESG/66.45kg) 梅野源治以上に試合頻度が高い健太は、昨年9月27日から10戦9勝(2KO)1分と引分けを挟んで9連勝中。WBCムエタイを頂点に活動が続くニュージャパンキックボクシング連盟の中で、11月27日(日)にインターナショナル・ウェルター級王座挑戦を予定しています。来年にはWBCムエタイ世界王座を視野に入れている様子の健太が、その前哨戦で攻撃力だけはゴンザレスの派手さが目立つも、ヒジ打ちと乱打戦の強さを見せアローン・ゴンザレスに判定勝利。 ◆60.0kg契約5回戦 NJKFスーパーフェザー級チャンピオン.鈴木翔也(OGUNI/60.0kg) WBCムエタイ日本スーパーフェザー級挑戦者決定戦と謳われた契約ウェイトの5回戦。チャンピオン.悠矢(大和)にノンタイトルで対戦予定が、悠矢の負傷欠場により、鈴木翔也との挑戦者決定戦となりました。2月に互いが各団体の同級チャンピオンになり、5月に互いが対戦し、ヒジによるTKOで鷲尾亮次が勝利していますが、今回は僅差で鈴木翔也が勝利、挑戦権を掴みました。 ◆67.0kg契約3回戦 大和侑也(大和/66.82kg)vs山崎遼太(OGUNI/67.7kg) 700グラムオーバーの山崎でしたが、第2Rに大和侑也が相打ち気味の左フックを当てダウンを奪った後、前蹴り気味の蹴りがボディにヒットし2度のダウンを奪い、第3Rにはボディへ左フックを決めウェイト差に問題なく悶絶のノックアウト。 ◆NJKF女子(MINERVA)スーパーバンタム級王座決定戦3回戦 小田巻洋子(WSR池袋/55.13kg)vs杉貴美子(Ten clover/55.23kg) 杉貴美子が接近戦でパンチをコツコツ当てペースを掴み、小田巻の蹴りの距離を潰し判定勝利して王座奪取。階級をひとつ下げ、バンタム級も狙いたいとアピール。 ◆梅野源治はキックボクシングを新たな進化に導く第一人者となる? NJKF興行ながら、WBCムエタイ世界チャンピオンとして出場している梅野源治の存在が注目されるこの秋から来年にかけてのイベントです。梅野源治の強さの魅力は、所属ジムがフリー(特定の団体に加盟しない)であるが為、昔と違い、同様のフリーのジム・プロモーションも多く、日本のトップクラスやタイのランカーとも交流が盛んで実力が測れ、タイでのトップクラスにもマークされるなど、存在感が証明がされてます。 来月のラジャダムナン王座挑戦も、昨年12月現地でヨードレックペット・ソー・ピティサックにヒジによるKOで敗れている相手ですが、今度の勝算はやや高いように思います。ただ、二大殿堂タイトルが懸かると本気モードになるタイ選手の底力は、過去にもあるように、勝ちに徹するしぶとさが倍返しとなってくるので要注意でしょう。 梅野の昨年は7戦4勝(2KO)3敗、今年はこれで5戦3勝(2KO)2分。8月のヤスユキ戦では偶然のバッティングによる顔面の負傷をしつつ、驚異的回復で今回の試合をこなし、あと2戦は予定されるので、怪我やタイトルマッチがあってもかなり速いペースです。12月から始まるKNOCK OUT興行でのテレビ放映でも梅野源治がエース格として登場の可能性高く、昭和のキックのテレビ全盛期には及びませんが、マイナーイメージのキックボクシングから新たな進化に導く第一人者となりそうです。 NJKF次回興行は10月30日(日)、ディファ有明で、若手会長の若武者会主催のDUELが開催。NJKF 2016 7thは、11月27日(日)後楽園ホールで行なわれます。 [撮影・文]堀田春樹 ▼堀田春樹(ほった・はるき) 歌手の西内まりやが9月21日、映画「CUTIE HONEY-TEARS-」(10月1日公開)、ならびに主題歌のPRを兼ねて池袋のサンシャイン噴水広場で16時、18時から2回連続でミニライブを行った。映画の予告編公開と同時に、主題歌「BELIEVE」を披露して集まった2千人を喜ばせた。 ふだんからこうしたイベントで撮影規制がかかるエイベックスが太っ腹にも「動画・撮影OK」とした戦略は、裏返せば「この映画がそんなに前評判がよくない」という焦りの裏返しでもある。 「このところ邦画の評判がとてもいい。大ヒットして100億円を超える興業収入をマークした『シン・ゴジラ』や賞を総なめにした『悪人』の映画スタッフが再結集した渡辺謙主演、妻夫木聡、綾野剛らが共演する『怒り』や福山雅治の『SCOOP!』や人気コンテンツ『デスノート Light up the NEW world』などなど群雄割拠している。その中で勝負するには、『CUTIE HONEY-TEARS-』は観客の動員が厳しいという代理店のマーケティングリサーチ結果が出ている。さらにタイミングが悪いことに、8月に週刊誌でスクープされたファッションモデルの呂敏との熱愛で男性ファンが離れつつある。だから西内ファンを少しでもかき集めて、会場で流す映画の予告映像とともに、西内の主題歌を広めようと、ファンたちのツイッターやフェイスブックでの『映画の予告映像とライブ映像の拡散』を狙っていたのです」(映画ライター) この映画の試写会に行った映画ライターは「途中で帰りたくなるほど西内の演技は一本調子だった」とした。またネットでも「バトルスーツの露出が少なく、04年の佐藤江梨子主演のほうがまだセクシーだった」と書き込まれる始末。 だがそうしたネガティブ情報を差し引いても西内で動員が計画できるから映画製作に踏み切ったのだろう。ライブでは、西内は主題歌「BELIEVE」を含んで3曲を披露。業界人から見ると世知辛い「素人に映像を拡散させる」という戦略のわりには見えやすいセンターの位置を4台のムービーカメラが独占。西内はカメラマンの間からかろうじて顔が見える程度で「見えねーよ。カメラマンどけよ」とガラが悪いファンの怒号も飛ぶ。 「西内まりやについては、2014年デビュー当初は『ファッションモデルでありながら演技も作曲もできるアーティスト』ということで注目を浴びていましたが、5曲目までなんとか10位に食い込むべくがんばったのですが結果は惨敗。通常、これまで出したシングルはどれも20位までにランクされており、普通なら成功なのですが、西内の場合は宣伝に数億円かけており、回収しきれていない。5月に出したシングル『Chu Chu / HellO』も数億円の宣伝を展開したのに最高位18位となり、これも利益薄です。どうしてもミリオンセラーを狙いたいエイベックスとしては、映画に主演させてテーマ曲のCDも同時に売るという戦略に切り替えざるを得なかった」(同) こうした戦略を立てざるを得なかった裏には、浜崎あゆみや安室奈美恵がじりじりと売り上げを落としてきている中、ノルマが求められるエイベックスの苦しい状況を象徴している。浜崎や安室の曲は、固定ファンは多いが、1曲につきCDや曲のダウンロード数の売り上げは厳しいのでライブで回収せざるを得ないし、新規ファンの拡大は難しい。10位にランクするのは至難の技だとの声も。 その点、まだまだ認知度は低いが高校生から老年までファン層が広い西内にはまだまだ伸びしろが期待できるというわけだ。女子高生に聞いてみると「ファッションの参考にしているが、西内さん自体には興味がありません」とのこと。このミニライブは、事前予約がないマスコミをすべて排除した。 とても「開かれた」宣伝戦略とはいえない仕切りだった。映画にも曲にも興味がない層をどう取り込むのか。西内を売る戦略が試されている。 (伊東北斗) アムネスティ・インターナショナル日本の主催で9月30日開催される予定の講演会「ろくでなし子@AMNESTY~表現の自由と人権をろくでなし子裁判から考える~」が「急遽中止になった」との報に28日接した。アムネスティと言えば「人権」を何より大切にするはずのNGO団体と思っていたが、何があったのだろうか。「表現の自由」をテーマにした講演会が中止に追い込まれるのは尋常な事態ではない。 9月28日、アムネスティ日本本部に電話取材した。以下はその時のやり取りだ。 ◆アムネスティ日本本部との一問一答(9月28日) ── ろくでなし子さんの講演会が中止になった様ですが、これはどのような理由でしょうか? アムネスティ 当初このイベントは『表現の自由』についてアムネスティの人間とろくでなし子さんとお話をさせて頂くという主旨で企画をしていたのですが、色々なご意見がありまして、当初目指していた議論と違う方法になってしまう可能性が出て来ましたので、今回リスクを鑑みまして、中止と決定しました。 ── 色々な意見は当然あるでしょうが、企画を中止しなければならないほどの深刻な、例えば、脅しとかがあったということでしょうか? アムネスティ 具体的にはお伝えは出来ないんですけれど、当方で中止と判断するだけの理由があったと……。 ── アムネスティは昔から『人権』についてはリスクを冒しても色々な活動を行って来られたと理解していますが、そのアムネスティが講演会を一方的に中止するのは穏便ならざることだと受け止めています。説明が曖昧過ぎます。もう少し具体的に中止に至った理由をお話頂かないと、言論の自由を自ら放棄する行為だとしか理解できません。 アムネスティ そうですね。矛盾が生まれることは勿論承知の上で対応しております。 ── しかもHPで消されていますよね? アムネスティ イベントの案内をですね。 ── これは元々参加しようとしていた人もいるわけですから、中止理由のステートメントを出されるべきではないですか。相当な圧力がかかってきたとしか私たちは理解できないのです。そういうことがあったわけですね? アムネスティ ちょっと詳しいことはお答えできかねるのですが……。 ── なぜですか? 人権を守るために、表現の自由を守るために活動するアムネスティが、このように委縮され出したら、日本は終わりですよ。 アムネスティ そうですね。ご指摘はごもっともです。 ── 何を懸念なさっているのですか? 例えば暴力団とかそれに類する人たちから大量の意見があったということなのでしょうか? アムネスティ お答えできる範囲が限られてくるのですが……。 ── なぜ限られるのです? アムネスティは行政機関じゃないじゃないですか? 人権についての活動を長年担ってきておられる大変貴重な組織ですよね。日本の中でも。そのアムネスティが隠蔽なさるということは、日本政府がどんなことをしても文句言えなくなる状態になりますよ! アムネスティ そうですね、はい。 ── その先兵に立たれる訳ですか? アムネスティは? アムネスティ そういう意図は全くないんですが……。 ── 意図がなくともなさっていることは、そのようなことではないですか? アムネスティ そうですね……。 ── 私に中止の理由を教えて頂いて、アムネスティが困ることは何もないでしょ? 中止に追い込まれなければならないほどの深刻な理由があった訳でしょ? それは何なんですか? 何を忖度なさって、何を気になさっているのか分からないと気持ちが悪いですよ。 アムネスティ HPの方でもう少し詳しく述べるように検討します。 ── いや、今教えてください。でなければ『人権蹂躙団体』と見方を変えざるを得ませんよ。軽微ならざる重大な言論弾圧事件ですよ! アムネスティ ご指摘はごもっともだと思います。 ── ごもっともと思われるのであれば、中止の理由を教えてください。あなたの身に危険が及びうるということなんですか? アムネスティ そういうことがあり得る、ということで事務局長が判断したという事です。 ── アムネスティの方々に物理的な危害が及ぶ可能性が懸念される、つまり脅しをかけてきた人間がいたということですね? アムネスティ そうですね。 ── それは、かなりの数なのでしょうか? アムネスティ SNSについてはかなりの数の書き込みがありまして、あとは個別にご意見とか色々連絡が入っている状況です。 ── 連絡というより、それは『脅迫』ですね? アムネスティ こちらで危険性があると判断できるほどのご意見が来ているということです。 ── ある種の『脅迫』ですよね。例えばどのようなことを言ってきているのですか? 誰がという事は結構ですから、その例を教えてください。 アムネスティ 例えばですね、ゲストとしてお招きするろくでなし子さんに対して危害が及ぶような可能性なりがあるな、という判断はできます。 ── 彼女をどのように評価というか、書いているのですか? アムネスティ 『レイシスト』であるとか『アムネスティが付き合う相手ではない』とかいう声はあります。 ── 『レイシスト』なんですね。発信している人間は特定なさっているのでしょうか? アムネスティ あくまでSNSですので個人の特定はできませんがハンドルネームは確認し、記録しています。 ── 『レイシストだから攻撃するぞ』という脅しがあるわけですね。では、彼女が被害を受けないような防御態勢を準備して講演会を開けば良いのではないですか。彼女は普通に日常生活を送っていますよ。他の場所で個展をやったり、普通に生活していますよ。アムネスティで彼女が講演することを妨害したいが故に、そういう人たちが寄ってたかって言い募っているだけのことですよ。 アムネスティ そうですね。そうとも考えられますね。 ── それくらいの雑音と闘えなかったら、アムネスティの存在意義はどこにあるんですか! アムネスティ はい。 ── ハンドルネームも解るわけですね? 無言電話ではないのですね? それなら予定通り講演会は実行されるべきです。そんな書き込みが沢山あるから講演会を止めると言っていたら、日本で講演会なんか開けなくなりますよ。 アムネスティ そうなんですよね。 ── 『そうなんですよね』じゃなくて、そうなさっているのがアムネスティでしょ。しっかりしてくださいよ! 今からでも、もう一度、元通り開催をなさってください! アムネスティ また、検討が必要になるんですけども……。 ── いや、元に戻すだけでいいんですよ。私のように『中止はおかしい』という電話はありませんか? アムネスティ あります。 ── SNSの書き込みがあったから講演会が中止に追い込まれた、などとなれば、日本で講演会は出来なくなりますよ。とりわけアムネスティがそのような判断をしていたら世も末です。あなたは職員の方ですね? であればアムネスティのお仕事に就かれるにあたって、それなりの動機や覚悟をもってアムネスティにお入りになったわけですよね? この『中止事件』どうお考えになりますか? アムネスティの自己否定じゃないですか? アムネスティ そうですね……。 ── そう思われますでしょ。であれば、あなたは講演会実現のために闘われるべきではないですか? アムネスティ はい……。 ── 何のためにあなたがアムネスティに入ったかをもう一度思い出していただいたら、隠蔽やいい訳をしている自分の姿がみっともないと思われませんか? アムネスティ それは、はい……。 ── そんなことしなくていいんです。攻撃して来そうな人がいてもその中で対処しながらイベントを行うというのがアムネスティの存在意義ではないですか? 私は批判をしているように聞こえるかもしれませんが、応援しているんですよ! (ここで担当者受話器を外して小声で泣き始める) アムネスティ はい、はい、聞いております……。 ── こういう時こそ踏んばって、上がだらしない判断をするのだったら、あなたが『こんなことをしていたらアムネスティの存在意義が地に落ちる』と主張されたらいかがですか? アムネスティ そうですよね。そうですよね。 ── あなたは闘っていただけますか? アムネスティ 努力はします……。 ◆「中止未遂劇」の主犯はまたしても「しばき隊」 翌29日、ろくでなし子さんとアムネスティ日本の直接交渉が行われ、講演会は予定通り行われることが決定した。今回の「中止未遂劇」の主犯は誰だろうか? 主犯は「しばき隊」である。中でも過去に「ぱよぱよちーん」とツイッターで呟き、それをろくでなし子さんに「ぱよちん」と書かれた怨みを持つ久保田直己(元エフセキュア株式会社社員)が、またしても関わっている。 その他確認できるだけでも古参のしばき隊が多数批判の書き込みをしている。29日ろくでなし子さんのツイッターで講演会開催決定を知ったので、再度アムネスティ日本に電話取材した。ここには書けない驚くべき事実もあったが、アムネスティは「しばき隊」についての知識が希薄で、過剰反応をしたと推認される。 しかし、この程度の圧力で「開催取りやめ」を一時的であれ判断してしまったことはアムネスティ日本だけでなく、日本社会全体に大きな禍根を残すことになろう。卑怯な手合いをある程度喜ばせてしまったのであるから。 政治権力や行政権力ではなく、「下からのファシズム」で自らの意に沿わない人間は潰そうとする。そのような手合いは言論界に口をはさむ資格はない。 日時 2016年9月30日(金)19:00~21:00 ▼田所敏夫(たどころ としお) 今回からこちらのデジ鹿通信で主に原発とメディア、広告代理店とメディアの関係について記事を書かせて頂くことになった。本来なら一回目は原発広告の現状について書こうと思っていたのだが、原発プロパガンダと非常に密接な繋がりを持っている広告代理店、電通の不祥事が発覚したので、今回はそちらについて書いてみたい。 9月23日、電通は記者会見を開き、デジタル関係業務で不正請求が発覚し、対象企業は110社、不正に請求した金額は2億3千万円に上ることを明らかにした。 実はこの事件は先週あたりから海外のメディア(ウォールストリートジャーナル、フィナンシャルタイムズ)などがWEBページに掲載し、業界関係者の間では話題になっていた。電通に頭が上がらない国内メディアはこれを黙殺していたが、遂に日経が書くに及んで(日経はFTを買収している)、急遽金曜の夕方に記者会見を開いたのだった。 さすがに会見の内容は大手メディアが報じているからそちらをご覧頂きたいが、驚くべきは、各社のタイトルであった。「電通、不適切請求(NHK)」「電通が不適切取引(朝日)」「不適切業務(産経)」「業界トップでなぜ不適切請求(毎日)」「電通、ネット広告対応で不備 不適切請求2.3億円(日経)」など、揃いも揃って「不正」という表現ではなく「不適切」という曖昧な表現に終始していたのだ。 ◆「不正」と「不適切」では印象が全く違う 当然のことだが、不正と不適切では読者に与える印象が全く違う。不正は明らかに悪事だが、不適切ではまるでミスか何かのような印象を読者に与えてしまう。電通に広告費を握られている大手メディアの腰の引けっぷりには毎度のことだから驚かないが、実は記者会見場では記者たちが厳しく追及しており、電通の副社長が今回の事案を「発表では不適切としているが、不正といえば不正ですね」と自ら認めているのである。 ここで問題なのは、例えば毎日新聞は、金曜夜の配信では「電通、ネット広告不正 2.3億過大請求」としていたのに、翌日の朝刊紙面では「不適切請求」とトーンが落ちていた。 速報では正しいタイトルをつけるのに、一晩置くとほとんどが「不適切」とトーンを下げて表現してしまうところに、日本のメディアが抱える大きな問題が潜んでいる。つまり、速報は上層部のチェックが少ないのでそのものズバリで書けるが、翌日の朝刊紙面となると様々な角度(役員や部署)のチェックが入り、表現が弱くなってしまうということだ。 ◆東芝巨額粉飾事件報道との類似点 そういえばこれによく似たことが、昨年大騒ぎとなった東芝の巨額粉飾事件でも起きた。明らかに売り上げをごまかし、株主に損害を与えていた粉飾事件を、大手メディアは「不適切会計」などと報じたのだ。その頃、朝日・毎日が「不正会計(決算)」、読売・日経が「不適切会計」、産経が「利益水増し問題」などと報じていたのはいまだ記憶に新しい。それぞれの社が色々と言い訳をしていたが、これなどは東芝の莫大な広告費欲しさに記事の表現を自粛しているとしか思えない事例だった。 さすがに殺人や大規模事故クラスのアクシデントでは手加減出来ないが、一般消費者に直接的な被害をもたらさないレベルのものなら、広告費の多寡がメディアの追及の尺度を決めるのは事実だ。東芝は年間で数百億円を広告に使う大スポンサーであり、この粉飾事件で痛手を被って一時的に広告が減っても、必ず立ち直れる。 メディア各社はそう考え、東芝追及の表現を弱めた。そしてそのようにメディアに入れ知恵したのが、電通や博報堂の巨大広告代理店だったのだ。通常はそうやって企業不祥事の火消しにまわる電通自身が謝罪会見を開く羽目になったのだから、強烈な皮肉である。 ◆トヨタでなければ電通は無視か誤魔化していた このデジ鹿通信を読まれている方は殆どご存知だと思うが、中でも電通のメディアに対する統制力は強大であり、今回の報道でもその力が遺憾なく発揮されている。海外メディアでは、事件の発覚はトヨタが電通の請求に対し疑念を持ち、過去5年分の取引を精査して不正請求を見破ったことにある、とはっきり書いているが、そのことまで記事で言及したのは朝日と日経だけであった。 しかも記者会見でそのことを糾された電通の副社長は、「確かにその通りだが、できればそのことは書いて欲しくない」などと各社に対し「配慮を要求」、結果的に多くの社がそれに従う形となった。そういう要望を口にする電通の傲慢さも許し難いが、それに「配慮」し結果的に言うことを聞いてしまうメディアも心底情けない。 トヨタは常に日本の広告費ナンバーワンを争う超巨大スポンサーであり、さすがに電通といえどもその指摘を無視できなかった。これがトヨタ以外、例えば日本の広告費ベスト20位くらいに入るような大スポンサーでなければ、電通は指摘を完全に無視か誤魔化していただろう。日本最大の広告代理店の不祥事と、それを巡るメディアの姿勢はこの国の情報のあり方を考える上で非常に重要な要素をはらんでいるので、次回もこの事件について意見を述べてみたい。 7月12日に急性呼吸不全のため亡くなった大橋巨泉さんの妻、寿々子さんが「薬の誤投与」、つまりモルヒネ系の薬の過剰投与が原因で亡くなったのは残念だという趣旨の発言をして物議をかもしているという。 以下、寿々子さんが出したコメントの一部である。 「どうぞ大橋巨泉の闘病生活に『アッパレ!』をあげて下さい」 そんな夫が2005年に胃がんを手術、2013年には第4期の中咽頭がんで3度の手術と4回の放射線治療、昨秋には2度の腸閉塞と手術を、そして4月の在宅介護の鎮痛剤の誤投与と続いても、12日までの約11年間の闘病生活を勇敢に戦って来ました。特に4月からの3ヶ月間は死を覚悟し、全てを受け入れ、一言の文句も言わず、痛みも訴えずに、じっと我慢をしてくれました。 先生からは「死因は“急性呼吸不全”ですが、その原因には、中咽頭がん以来の手術や放射線などの影響も含まれますが、最後に受けたモルヒネ系の鎮痛剤の過剰投与による影響も大きい」と伺いました。もし、一つ愚痴をお許しいただければ、最後の在宅介護の痛み止めの誤投与が無ければと許せない気持ちです。 大橋巨泉さんは約11年間の闘病生活を勇敢に戦っていた。4月以降は死を覚悟して穏やかだったという。だが死後にこのような騒ぎを予測しただろうか。 その後、週刊現代8月6日号でも医者に対する無念と悔恨のコメントを出している。 この件では、筆者は経営していた編集プロダクションで亡くなった2011年に元社員を思い出す(亡くなってから1年後に知る)。その年の年賀状には「娘が生前お世話になりました」といきなり出だしから書いてあった。なんの飾り気もない普通ハガキはただでさえ元旦のポストに不似合いだったので嫌な予感はした。 5年ぶりに連絡がきたと思いきや、年始から訃報である。翌日、驚いて履歴書をひっくり返し、彼女の連絡先をひっぱりだして九州の実家に電話してみると「娘は胃痛を訴えていました。上京して緊急入院したのですが、入院させてつぎの日の朝、娘のアパートで寝ていると、病院から『娘は亡くなりました』と連絡がありました」と母親は娘そっくりの声でたんたんと語った。結局、医者や看護婦に「なぜ死んだのか」と問うてもはっきりした原因はわからず、裁判しようとして弁護士に相談しても「医療ミスは立証が難しい」として訴訟をあきらめたという。 私たち患者は医者を“選ぶ”ことしかできない。選ぶ以上、運命をたくす『覚悟』が患者にも求められると思う。 6月、歌舞伎役者の市川海老蔵が「妻の麻央が乳ガンです」と記者会見で告白して話題となった。このように病状を「公開」した彼には、医者とともに病と闘う覚悟がみてとれる。また、古くは元フジテレビのアナウンサーの逸見政孝氏が93年9月に、テレビカメラの前で「私が今、侵されている病気の名前、病名は……がんです」と自ら進行胃がんであると告白、これからの闘病を決意した顔にも医者への信頼がみてとれた。逸見氏とはよく出張中の列車でいっしょになる機会があり、当時テレビ局のかけだしADだった筆者にも声をかけてくれるやさしい人だったので、その「覚悟」の強さを語気から感じて強さを感じたし、よほど信頼できる医者がついているのだな、とうらやまさしささえ感じた。 こうした「闘病」の覚悟を決めるまでにはたいへん重く、それでいて執拗な生命への執着があるにちがいない。そしてその対局に(悲しいことではあるが)病院が保身のために行う「医療ミス」の隠蔽などがあると思う。 たとえば東京女子医大では、2001年3月2日、患者の心臓手術中に人工心肺装置の事故が起こり、患者は2日後の3月4日に死亡。遺族は医療ミスだという告発文書を受けて大学に調査を申し出た。内部報告書では「助手が吸引ポンプの回転を上昇させたことが原因である」としてあるため警察が捜査に踏み切ったが、カルテは大学側に改ざんされていた。 言葉は悪いが藪医者だろうと名医だろうと医者は私たちの運命を握る。 その点で多くの人が見逃しているが「かかりつけ」の医者の役割は大きいと思う。案外「最初のチェックゲート」として「かかりつけ医」の重要性について日本では過少に、あるいは軽く語られているのが残念だ。 かかりつけ医ではデンマークが先端をいっている。デンマークでは、税で医療費をまかなう。医療は2つの階層に別れており、「かかりつけ医」と「病院医療」とにわけられる。患者はまずゲートキーパーであるかかりつけ医に登録し、そこを通過しないと専門医療を受診できない。かかりつけ医はグループ開業が多く7割をしめる。かかりつけ医は、ヨーロッパのなかでは比較的高収入で、1万デンマーククローネ(経費支払い後の年収税引き前で1400万円)ほどだそうだ。眼科や耳鼻科についてはかかりつけ医を通さずに受診でき、柔軟に適用されている。 保険制度上、患者にとって2種類の仕組みがある。98.4%の患者は、ひとりのかかりつけ医に登録している。この場合、受診のつどの追加料金は払わなくてすむ。残りの1.6%の人は、追加料金はかかるが、かかりつけ医を固定せずに病院に所属しない専門医を受診できる制度を利用している。 かかりつけ医は、今後、日本が患者が高齢化を進めて嫌でも向き合う「介護」の問題と密接に連携している点でも重要だ。 果たして大橋巨泉さんのかかりつけ医はどうだったであろうかと思う。もしきちんと大橋さんの面倒を見ていたらとしたら人生としてはおそらく幸福だ。そしてもうひとり、末期を看取った専門医が誰の紹介にせよ、全力を尽くしたと思いたい。 大橋さんの人生を多く知るかかりつけ医もしいたら今回の騒動をどう見るだろうか。案外、当事者だけではく、私たちが見逃している点について鋭い見解を述べるかもしれないと想像する。つまり、大橋さんの死ぬ間際、誤投与があったかどうか判断するには、仮にかかりつけ医がいなかったとしても、大橋さんの人生に関わってきた医者の全員の見解が必要だと筆者は思う。このくらい、この問題は重く、亡くなる間際の治療機関だけ区切って議論すべきではないと思える。 実は筆者は09年に「具合が悪くなるととりあえず診察してもらう」筆者のかかりつけ医のT先生が亡くなり、途方に暮れた。逆流性食道炎や過敏性腸炎の治療履歴が10年にわたり記載されたカルテは『特別な事情がないかぎり』当然もらえず、病院は閉鎖。別な病院でいちから病状を説明するはめになり、めんどうくさいというよりも「きちんと理解してもらえるのか」という恐怖すら覚えた。 胃腸に関してT先生は、「名医」ということで地元のさいたま市では通っている内科胃腸科の先生であり、けっきょく僕は過敏性腸炎についてのかかりつけ医で信頼できる人にはいまだに当たっていない。今、不眠症であることすら、通っている内科胃腸科医には伝えていない。 さて、このところ原稿を書いている版元からやたらマイナンバーの提出を求められるようになったが、(この制度は政府に個人情報を監視されているようで好きではないが)唯一、このマイナンバー政策の延長にある「カルテ(医療情報)の共有」には賛同できる。端末からマイナンバーから引っ張るカルテの番号を全国の病院で共有できれるなら、全国どこの医者にかかろうと病歴から薬の投与歴からすべて出る。転院しても患者は病状をゼロから説明しなくてすむのだ。このようなプロセスで考え、かかりつけ医の重要性を、大橋さんの死と薬の誤投与から一気に思いおこした。 大橋さんが亡くなった瞬間に思いを寄せれば「あの先生にまかせたのだから、どうなろうとあとは天命だ」と大橋さんの立場となったら、『覚悟』は決まっただろうか。もしもかかりつけ医の紹介ではなく、たとえばことわりづらい上司からの紹介の医者に診てもらって、医療ミスでもし筆者が死ぬのなら、そんなつらいことはないはずである。 大橋巨泉さんの死を改めて悼む。投与すべき薬の種類や分量は、医学的な範疇なのでそこは触れない。ただ、果たして最後の最後、大橋夫妻は本当に覚悟を決めて治療をのぞめる医者と出会えたのか。市川海老蔵、逸見政孝らの顔を思い浮かべて、そこを心配してしまう。 幸いにも、大病をしたことがない私は、しかし油断がすぎてこのところメタボで糖尿病寸前だ。「いい死に方」をするために「信頼できるかかりつけ医」を今日もまた探す毎日である。 (伊東北斗) 2014年に神戸市長田区で小1の女児が失踪し、バラバラの遺体となって見つかった猟奇的殺人事件が起きてから9月23日(=遺体が見つかった日)で2年が過ぎた。殺人や死体遺棄などの罪に問われた君野康弘被告(49)は今年3月18日、神戸地裁の裁判員裁判で死刑判決を受けたが、年月が過ぎても事件の現場に刻まれた傷跡は生々しいままだ。 ◆金網が醸し出すワケアリ感 私が事件の現場を歩いたのは、君野被告に死刑判決が宣告されてからちょうど一週間後の今年3月25日のことだった。判決によると、君野被告は2014年9月11日、自宅アパート近くの路上で被害女児に対し、わいせつ行為をするために「絵のモデルになって」と声をかけて自室に誘い込んだ。そして女児の首をビニールロープで絞めたうえ、首を包丁で少なくとも4回刺して殺害。遺体を切断し、複数のビニール袋に入れて、近くの雑木林などに遺棄した――とされている。 現地を訪ね、まず何より痛ましく感じたのは、女児の遺体が遺棄された雑木林が金網のフェンスで囲まれていたことだった。この近くに住んでいる男性によると、「事件後に神戸市が土地を買い取って、誰も中に入れない状態にしたんです」とのことだが、金網のフェンスで囲まれた雑木林には、なんともいえないワケアリ感が漂っていた。このまま雑木林が放置されたら、周辺の住民はいつまでも事件の痛ましい記憶を消し去ることができないだろう。 ◆被告の自宅アパートには大量のツタが…… しかし現地には、それ以上に生々しく事件を思い出させる場所があった。それは、君野被告が暮らしていた殺害現場のアパートである。ゆうに築30年は経っていそうな古びた建物の外壁には、生い茂ったツタが張りついていて、なんとも不気味な様相を呈していた。とりわけ君野被告が住んでいた部屋やその広々としたベランダには、大量のツタがまるで意思を持っているかのようにまとわりついていた。大家が手入れをせず、放置しているのだと思われるが、これでは次の借り手は到底見つからないだろう。 外から様子を窺ったところ、アパートにはまだ一室、住人がいる気配のある部屋もあったが、それ以外は空き部屋のようだった。私には、このアパートの大家も事件の被害者であるように思えた。 ◆事件に残された疑問 一方、君野被告は裁判員裁判の死刑判決を不服とし、現在は大阪高裁に上告中である。君野被告は公判で自分が犯人であることを認めつつ、誘拐の動機については、わいせつ目的だったことを否定し、「女児と話をしたかっただけ」と主張しており、控訴審でもこの主張を維持するとみられる。実際問題、君野被告は犯行前にアダルトサイトをかなり熱心に観ていたとされ、性的に興奮していたと考えられる一方、女児にわいせつ行為をしたという事実はないようなので、事件の真相がすべて解明されたかというと疑問も残る。この事件については、今後も折をみて、取材結果を報告したい。 ▼片岡健(かたおか けん) これこそ世紀の「くだらない座談会」として、ギネスにでも遺すべきだろう。なんと週刊新潮の8月11・19日合併号では「特別読物 原子力の専門学者座談会 御用学者と呼ばれて」シリーズで、「反原発」に「反対」する学者たちの座談会が開かれているが、テーマは「もんじゅ」でタイトルは『なぜ「もんじゅ」が日本の平和と環境に資するのか!』というタイトルが打たれている。 参加しているのは高木直行教授(東京俊大学大学院)、澤田哲生助教授(東京工業大学)、奈良林直教授(北海道大学大学院)、河田東海夫(原子力発電環境整備機構=MONO元理事)の4人が「もんじゅ」こそが環境と平和に資すると平気でのたまう。 記事を抜粋する。記事はまずこんな前文から始まる。 原子力規制委員会が引導を渡したのは昨年11月のことだった。高速増殖炉「もんじゅ」について、機器の点検漏れが数多く発覚したことなどを理由に、今の原子力研究開発機構(JAEA)は信用できないので、それに代わる新しい運営主体を探すよう、文部科学大臣に勧告したのだ。もんじゅはプルトニウムとウランの混合酸化物、MOX燃料を使い、発電に使ったプルトニウム以上の燃料を生み出す「夢の原子炉」を実用化すべく建設されたもの。日本の核燃料サイクル戦略の中核に位置づけられていたが、それが存続の危機に追い込まれたのだ。規制委員会が突きつけた回答期限のメドは「半年」。すでに半年を超え、8ヶ月が経過したが、新しい受け皿の具体案は示されない。「もんじゅ」は消滅するのか。もはや必要ないのか。澤田哲生氏を進行役に、専門学者たちが議論を交わした。 この馬鹿野郎たちの議論の前に解説すると、「もんじゅ」について原子力規制委員会が「運営母体を変えろ」と勧告したのに続いて、今年1月にIAEA(国際原子力機関)が実施するIRRS(総合規制評価サービス)の監査が入ったと澤田氏が指摘している。そう、まずはIRRSの監査の基準がなっていないという議論から始まる。規制委員会の田中俊一委員長が「核燃料サイクルや高速増殖炉開発の意義を十分に納得していない」と高木氏は吠える。 そして議論は「もんじゅを再稼働するのには、電力会社の協力が必要だ」という最悪の論調に走っていく。 奈良林氏の言葉を抜粋する。 この国はもんじゅの再稼働に141億円をつぎ込もうとしている。これだけの金があれば、いくつ被災者住宅が建つというのか。 もんじゅは、1995年にナトリウム漏れ事故を起こしている。 あいた口がふさがらないことに、河田はこんな発言をしている。 『高速増殖炉は軽水炉とはまったく体系がちがいます。それに、もんじゅは研究開発のための原子炉ですから、一生懸命に稼働率を稼ぐ必要はなく、保全計画が適正であるのを検証しつつ、一歩ずつ前に進めばいい。ミスが全然ないように学びながら作りあげていくものです。だから規制庁による点検漏れだ、違反だという指摘は、基本的にはフィロソフィーが違うのかなと。規制のあり方を一度ゼロベースに戻すべきです。また、もんじゅに関わっていた人は「運転する自信はじゅうぶんある」と言います。ですから、きちんと実働しながら、それを紙の体系とすり合わせていくことが大切だと思います。』 おいおい、何度も事故を起こした車の運転手が「自信が十分にある」「学びながら運転します」といえばあんたたちはその車に乗るのか。 ナトリウムが漏れたということは、拡大すれば端的にいえば体のタンパク質がとけていくかもしれないということで内蔵疾患の原因にもなりかねない。 座談会の学者たちよ! そして「週刊新潮」の人間たちよ! (渋谷三七十) キックボクシング創設50年の過去において、数年毎に一人は革命を起こす輩が現れてきました。大きな節目では、キックボクシングを創った者、衰退から脱する為、統合団体を興した者、そして有り触れた新団体ではなく、新展開に打って出たのが元・日本フェザー級チャンピオン、小野寺力氏でした。 2005年10月、小野寺氏自身の引退興行から始まったNO KICK NO LIFE興行を今年6月まで継続し、これを基盤として始まったKNOCK OUTですが、新日本プロレスの業績をV字回復させたことでも有名な (株)ブシロードの強力なパートナーを得たことが最大の原動力となりました。 9月14日(水)に渋谷のTSUTAYA O-EASTで行なわれた「KNOCK OUT発表記者会見」ではステージ上に(株)ブシロード代表取締役社長・木谷高明氏、ブシロードから新たに立ち上げた興行会社(株)キックスロード代表取締役社長・花澤勇佑氏、RIKIXジム代表・小野寺力氏、スペシャルサポーター・紗綾氏、初回興行出場予定選手・那須川天心、梅野源治、両選手が並びました。 設立経緯については、2年ほど前に、木谷高明氏が友人から紹介されたという小野寺氏との交流から始まり、NO KICK NO LIFE興行のTOKYO MX TVでの放送に至り、その結果、高評価を得たことに繋がります。 初回興行は12月5日(月)、東京ドームシティ(TDC)ホールに於いて、梅野源治、那須川天心、T-98(今村卓也)、大月晴明が出場予定となっています。来年は年間6回の興行が予定されており、TDCホール、大田区総合体育館を中心に開催。出場選手は各団体、ジム・プロモーションの協力体制を作り上げていくというものです。来年1月より、TOKYO MX TVにて毎週レギュラー放送も決まっています(時間枠は未定ながら、30分枠が妥当の模様)。 記者会見で木谷高明氏が語られた中、インパクトある重要点を簡潔に纏めますと、 「日本は今、国を挙げてスポーツビジネスのGDPを上げようとしており、アメリカのスポーツマーケットは60兆円ある反面、日本は5~6兆円しかなく10対1以下です。KNOCK OUTは最初の2年くらいは赤字だと思いますが、いずれスポーツコンテンツとして世界に売れて、大きなビジネスになると信じています。そうなれば選手のギャラも上げることができます。」 「今、キックボクシングは上位概念が無く、プロレスならWWEがあり、総合格闘技ではUFCがありますが、キックは世界でも団体が乱立していて、可能性の話としてしっかりした上位概念が作れればとんでもないビッグビジネスになるということです。」 「選手のチケット手売りをやめさせ、誰が出るか発表しなくてもチケットが売れるようにしたい。手売りをやってる限り先は無く、手売りは供給側の事情で、お客さんの需要側に立ってないことです。」など。 この発表記者会見後、1試合のみの公式試合、実質KNOCK OUTの最初の試合となります。森井洋介はタイトル歴も豊富なベテラン選手。高橋一眞は4月にNKBフェザー級王座決定戦で村田裕俊(八王子FSG)に敗れているところ、村田でなく高橋一眞が選ばれたところに、このイベントに相応しいと判断された期待感があります。 ◆59.5kg契約 5回戦 全日本スーパーフェザー級チャンピオン.森井洋介(ゴールデングローブ/59.4kg) 勝者:森井洋介 / TKO 1R 2:50 / カウント中のレフェリーストップ 開始早々からパンチとローキックの激しい攻防でした。高橋のパンチが森井の顔面を捕え、蹴り負けない展開。「なかなかやるなあ」と思わせたところ、森井も高橋の出方を読めた頃、高橋のヒザ蹴りに左フックを合わせ、スリップダウン裁定ながら高橋にダメージ与えました。更にパンチ連打で2度のダウンを奪い、高橋は立ち上がろうとするも、足に来てフラつき崩れ落ちたところをレフェリーストップ。勝負に急ぎ過ぎの感がありました。昔の5回戦慣れした選手ならKO率高い選手でも初回からラッシュしなかったと思いますが、KNOCK OUTを意識せず、初回は様子見に進めてもよかったと思います。 12月5日(月)東京ドームシティホールにて開催の「KNOCK OUT 」での決定カードは、 他、那須川天心、梅野源治が出場予定で、今村卓也は現・タイ国ラジャダムナンスタジアム・スーパーウェルター級チャンピオンであり、10月9日(日)に現地・ラジャダムナンスタジアムで初防衛戦が予定されています。また梅野源治は10月23日(日)にディファ有明でのREBELS興行で、タイ国ラジャダムナンスタジアム・ライト級王座挑戦試合が控えており、こちらも王座奪取して、KNOCK OUT主催者としては二人の日本人ラジャダムナン現役チャンピオンを揃えたいところでしょう。 スターボーイは元・WPMF世界スーパーフェザー級チャンピオンで、今年3月12日のNO KICK NO LIFEで梅野源治にヒジ打ちでダウンを奪って引分けた選手。 森井洋介も高橋一眞をKOし、12月5日出場を希望、「打倒ムエタイで強い選手とやらせて貰えれば激しい良い試合ができます」とアピールしました。 公式リングアナウンサーに選ばれたのはNO KICK NO LIFEでも登場したハリー杉山氏、テレビ解説者に元・ラジャダムナン・スーパーライト級チャンピオンの石井宏樹氏が務めます。 木谷高明氏の会見で、興味深かったのは競技時間の長さや放送時間帯についてでした。 「人が集中して試合を観ていられるのは6~7試合が限界です。通常はこの試合数でいく予定です。」 また放送時間帯についても「MX TVでの放送も深夜に至らない、サラリーマンが帰宅して何か面白いものやっていないかチャンネルを選択している時、偶然キックを見つけてチャンネルを合わせる可能性ある時間帯を目指したいところです。」と語られたところなど、帰宅後、テレビ欄も見ていない一般人がリモコン持ってチャンネルを選ぶ中での偶然性を狙うところは、さすがの感性でしょう。 “6~7試合”も、前座からメインまで5回戦を組み合わせた全32ラウンド以内が妥当なところと感じます。 前途洋洋と船出したKNOCK OUTですが、既存の団体等がどういう反応を示すか、今は若いジム会長が増えた時代で団体の垣根もあまり感じず協力的なジムが多いので、マッチメイクもあまり難しくないでしょう。イベントとしての“大成功”率は高いと思いますが、競技として、「プロボクシングを越えられるか」という視点で見ていくのも重要なことかと思います。KNOCK OUT興行だけで克服できる問題ではありませんが、その先陣を走るKNOCK OUTがキック業界を率いることになれば新たな面白い時代に入るでしょう。 [撮影・文]堀田春樹 ▼堀田春樹(ほった・はるき) 出直しとなった「琉球の風2016」が、いよいよ10月2日(日)に開催! 鹿砦社も協賛企業として出資、さらに先着1000名に特製エコバッグと、抽選で100名に『島唄よ、風になれ!~「琉球の風」と東濱弘憲』を提供! 当初、5月15日に開催予定だった「琉球の風2016」が、いよいよ10月2日(日)に開催の運びとなりました。 今回で8回目、4月の熊本地震で休止(延期)を余儀なくされましたが、実行委員長が経営する結婚式場も被災を受けながら、地元熊本の方々、沖縄のアーティストの方々のご支援にて、出直し開催の運びとなりました。 ◆内田勘太郎さん(元・憂歌団)、南こうせつさん、島袋優さん(BEGIN)、宮沢和史さんらも駆けつけ出演決定! 5月には予定になかった、沖縄に移住されている内田勘太郎さん(元・憂歌団)、南こうせつさん、島袋優さん(BEGIN)、お馴染みの宮沢和史さんらが急遽駆けつけてくださることになりました。当初からの予定の夏川りみさん、かりゆし58、ネーネーズも駆けつけます。 また、沖縄からは、なんと100人でツアーを組んできてくれることになりました! 義に篤い琉球人の友情を感じさせます。義援金も集めていただき、持参いただけるとのことです。 鹿砦社関係も、100人には到底及びませんが(笑)7人+αが駆けつけます。また、例年好評の特製エコバッグを先着1000名にプレゼントするのみならず、今年は5回までの記録集『島唄よ、風になれ!』(通常版)を抽選で100名にプレゼントします。太っ腹やで! ◆故・東濱弘憲君が遺した「琉球の風」 このイベントは、父が沖縄・与那国島出身、戦後すぐに熊本に流れて来た父を持つ、私の高校の同級生の東濱弘憲君(故人)が、みずからの琉球の血を自覚し始めたものです。 東濱君は熊本で生まれ育ちましたが、高校時代は、まったくのワルゴロで、こういうことを真面目に考えるような男ではありませんでした。高校卒業後、熊本を離れ、職を転々としながら(マグロ船にも乗ったこともある)、あるいはガンに罹ったりし、そうした中で、彼なりに考えた末に、帰郷し熊本で沖縄料理店を開き、お店での小さなライブを重ね、また沖縄に何度も通いつめ現地のアーティストの信用を得ながら、遂に2008年、沖縄島唄の大御所・知名定男先生を総合プロデューサーに開始されたものです。1回目には、名曲中の名曲『島唄』の宮沢和史さんも出られ、これまでほぼ常連で出演されてきました。「琉球の風」の功労者の一人です。 しかし、1回目、2回目は大赤字、熊本という地方都市で大きなイベントを開催する難しさを思い知らされました。 ◆宇崎竜童さんの男気に感謝! ようやく第3回目、宮沢和史さんに加え、BEGIN、われわれの世代には馴染み深い宇崎竜童さんが出演し、ようやく黒字に転化、以降、ほとんど赤字かトントンでアップアップしつつも、「黒糖ドーナツ棒」で急成長した大口協賛企業「フジバンビ」はじめ多くの支援を得て、これまで継続してきました。東濱君の想いに答え、われわれ鹿砦社も協賛企業の一角として支えてきました。 実行委員会が宇崎さんに、出演料を払おうとして口座番号を教えてほしいと連絡したところ、「教えません」と一喝されたとのこと、1回目、2回目の赤字に苦慮してきた実行委員会に配慮された宇崎さんの男気がうかがえるエピソードです。 このかん、東濱君は再度のガンに倒れ、2012年4月逝去、通夜・葬儀には500人以上の人たちが参集し、多くの人たちに愛された彼を象徴する出来事でした。 ◆今年の「琉球の風」は熊本震災復興と共に! そうして多くの心ある方々のサポートで継続してきた「琉球の風」ですが、今年は、あの熊本地震の直後でもあり、特別の意味を持ちます。復興への象徴として――。 私個人にとっても、生まれ育ち少年時代を過ごした、わが故郷・熊本が呻吟する中で、復興への記念すべき「琉球の風2016」になれば、と願います。 今からでも熊本行きのチケットを買い、駆けつけてください! ▼松岡利康(鹿砦社代表)タブーなきスキャンダル・マガジン『紙の爆弾』!
投稿日: カテゴリー メディアと広告, 本間龍
梅野源治、NJKFに再来!
主催:NJKF / 認定:WBCムエタイ・タイ国実行本部、NJKF
.VS
キース・マクラクマン(イギリス/59.6→58.42kg)
勝者:梅野源治 / TKO 2R 0:36
カウント中のレフェリーストップ / 主審 篠原弘樹
.VS
アローン・ゴンザレス(カンボジア/66.05kg)
勝者:健太 / 判定3-0
(主審 山根正美 / 副審 小林 30-28. 篠原 30-28. 和田 29-28)
,VS
J-NETWORK同級チャンピオン.鷲尾亮次(レグルス池袋/60.0kg)
勝者:鈴木翔也 / 判定2-1
(主審 宮本和俊 / 副審 小林 49-48. 篠原 49-48. 山根 48-49)
勝者:大和侑也 / TKO 3R 0:42
カウント中のレフェリーストップ / 主審 和田良覚
勝者:杉貴美子 / 判定0-3
(主審 篠原弘樹 / 副審 宮本 28-30. 小林 28-30. 和田 28-30)
※他、6試合(割愛します)
フリーランスとしてキックボクシングの取材歴32年。「ナイタイ」「夕刊フジ」「実話ナックルズ」などにキックのレポートを展開。ムエタイにのめり込むあまりタイ仏門に出家。座右の銘は「頑張るけど無理しない」商業出版の限界を超えた問題作! 全マスコミ黙殺にもかかわらず版を重ねた禁断のベストセラーが大幅増補新版となって発売開始!
日本最後の遊郭飛田新地、そこに暮らす人びと、数奇な歴史、新地開業マニュアルを取材した渾身の関西新地街完全ガイド!
エイベックスが西内まりやのミニライブを動画撮影解禁にした理由
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ろくでなし子さんアムネスティ講演会中止未遂事件としばき隊ファシズム
ろくでなし子@AMNESTY~表現の自由と人権をろくでなし子裁判から考える~
会場 アムネスティ・インターナショナル日本 東京事務所
東京都千代田区神田小川町2-12-14 晴花ビル 7F
TEL : 03-3518-6777 FAX : 03-3518-6778 (代表)
プログラム
報告(19:00~19:30)ろくでなし子氏
対談(19:30~20:30)ろくでなし子氏×若林秀樹(アムネスティ日本 事務局長)※他対談者は調整中
質疑応答(20:30~21:00)
司会・進行:稲野茂正(アムネスティ日本 町田グループ会員)
参加費 500円
主催 表現の自由と人権を考えるアムネスティインターナショナル日本有志実行委員会
兵庫県生まれ、会社員、大学職員を経て現在は著述業。大手メディアの追求しないテーマを追い、アジアをはじめとする国際問題、教育問題などに関心を持つ。※本コラムへのご意見ご感想はメールアドレスtadokoro_toshio@yahoo.co.jpまでお寄せください。『ヘイトと暴力の連鎖』!
『NO NUKES voice』第9号 特集〈いのちの闘い〉再稼働・裁判・被曝の最前線
タブーなきスキャンダル・マガジン『紙の爆弾』!
《本間龍01》 電通スキャンダル──海外・国内メディアの露骨すぎる温度差
1962年生まれ。著述家。博報堂で約18年間営業を担当し2006年に退職。著書に『原発プロパガンダ』(岩波新書2016年)、『原発広告』(亜紀書房2013年)、『電通と原発報道』(亜紀書房2012年)など。2015年2月より鹿砦社の脱原発雑誌『NO NUKES voice』にて「原発プロパガンダとは何か?」を連載中。『NO NUKES voice』第9号 好評連載!本間龍さん「原発プロパガンダとは何か?」
タブーなきスキャンダル・マガジン『紙の爆弾』!
大橋巨泉さんの死因をめぐる「モルヒネ系薬の誤投与」騒動
皆様方も良くご存知のように夫は自他共に許す“わがまま”と言われ、痛い事やつらい事、待つ事、自分の意に染まない事は“避けて通る”というわがままでした。
つまり、大橋巨泉さんの薬投与の件から私たちが学ばなくてはならないのは、患者が「医者に身をゆだねる」=「死をも含めてゆだねる」という覚悟に立って治療にのぞめるかどうではないだろうか。 タブーなきスキャンダル・マガジン『紙の爆弾』!
投稿日: カテゴリー 伊東北斗, 芸能
神戸・長田小1女児殺害事件 発生から2年が過ぎても生々しい現場の傷跡
1971年生まれ、広島市在住。全国各地で新旧様々な事件を取材している。「絶望の牢獄から無実を叫ぶ ―冤罪死刑囚八人の書画集―」(片岡健編/鹿砦社)
タブーなきスキャンダル・マガジン『紙の爆弾』!
Kindle版配信開始!『ヘイトと暴力の連鎖』!
原発推進インチキ・メディアを斬る!《6》もんじゅ利権の具『週刊新潮』座談会再び
『今、電力会社は自分の発電所の再稼働問題で手一杯。再稼働が進めば余力もできるでしょうが、今がタイミング的に一番まずい。再稼働がなかなか進まない点は、IRRSがいみじくも言っています。今の原子力規制庁と規制委員会は、新規則基準を作るまではよかったが、規制の運用が〝初期段階〟だと。日本の規制は世界から見ると小学生だというのです。だから、もんじゅを安全にする指導もできず、無駄な書類ばかり作らせている。』
直近では、7月下旬に、点検漏れが新たにあったとして報道された。もんじゅは今や「瑕疵つき物件」なのだ。
福島の被災者住宅のど真ん中で座談会をやってみよ。
それができないなら、すぐにお詫びと訂正記事を出せ。『NO NUKES voice』最新第9号発売中! 特集〈いのちの闘い〉再稼働・裁判・被曝の最前線
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キックボクシングの新イベント「KNOCK OUT」開催決定!
.VS
NKBフェザー級1位.高橋一眞(真門/59.5kg)
スーパーウェルター級超 5回戦
T-98(=今村卓也/クロスポイント吉祥寺)vs長島自演乙雄一郎(魁塾)
&
5回戦(ライト級超を想定)
大月晴明vsスターボーイ・クワイトーンジム(タイ)
フリーランスとしてキックボクシングの取材歴32年。「ナイタイ」「夕刊フジ」「実話ナックルズ」などにキックのレポートを展開。ムエタイにのめり込むあまりタイ仏門に出家。座右の銘は「頑張るけど無理しない」Kindle版配信開始!『ヘイトと暴力の連鎖』!
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「琉球の風2016」が10月2日、熊本で復活開催! ふんばれ熊本! 必ず行くぞ!
なお、「琉球の風2016」の報告は、直後に「デジタル鹿砦社通信」で行います。『島唄よ、風になれ! 「琉球の風」と東濱弘憲』(「琉球の風」実行委員会=編)
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