家族の多数派に押し切られて、とにかく墓所に石塔を建てるため、石屋に電話した。
「父親は財産も残さずに亡くなったんです。かっこをつけてもしかたがないので、安いものにしてください」
そう言ったのだが最初に来た見積もりは45万円だった。石塔と言えば、何百万というイメージがあったので、まあ安いほうだろう。
だが、もっと安くはできないのかと言ったら、35万円になった。
文字を彫る費用や、納骨の際の作業代も含まれるという。
これはかなり、納得できる結果であった。
後はとにかく、寺と話さなくてはならない。
妹と弟と待ち合わせて、東横線の綱島駅から、タクシーで行く。
横浜も交通網の発達が著しい。横浜市営地下鉄グリーンラインというのが知らない間に通っていて、寺の近くに高田駅というのができていたのを知ったのは、帰りの時だ。
浄泉寺の入り口には、四角いテントがあった。墓所分譲のためのセールスマンがいる。
ゴールデンウィークというものとは、ほとんど無関係に過ごしたが、あまりに心がすさんできたので、しばしの時でも憩いたいと思った。
4月に放送されたビルマ語ラジオ「ボイス・オブ・アメリカ」で気になったのは、ミャンマー(ビルマ)で2011年に『民政移管』してから、変化したのは最大都市ヤンゴンと、第二の都市マンダレーだけだという話だ。
忌野清志郎が亡くなって、今日で4年になる。
「死刑執行後の雪冤」がなるかと注目される飯塚事件の再審請求審で、福岡地裁が4月26日、弁護側が求めていた筑波大学・本田克也教授の証人尋問を5月13日、6月26日の両日に行なうことを決めた。本田教授は、小1の女の子2人を殺害した犯人として処刑された久間三千年さん(享年70)と真犯人のDNA型が異なるという見解を示しているほか、有罪の決め手になった警察庁科警研のDNA鑑定で証拠写真が捏造された疑惑を明るみにする分析を行なっている。弁護団によると、この証人尋問で再審が開始される否かが決まる見通しという。