NHK受信料はネゴシエーションの鍛錬の場

知人が、引っ越しした。やってきた請負人に言われて、あっさりとNHKの契約をしてしまったという。請負人との会話は、またとないネゴシエーション能力の鍛錬の場であって、おおいにエンジョイすべきものなのに。

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スマートグリッドは賢いか

節電や省エネの方策のひとつとして、スマートグリッドがとりあげられることが多い。スマートハウス、スマートシティなども含めた「スマート」なシステムは、エネルギー消費を抑えたり気候変動への対策として、また脱原発の文脈の中でもとりあげられている。

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絶えない、マスコミを騙そうとする猛者

憂さ晴らしや功名心、あるいは取材謝礼ほしさに、告白を携えてマスコミを騙そうとする輩は、今も昔も絶えない。それが事実であるかどうか、確かめる目を持つのがマスコミであるはずだが、またもやまんまと騙される事態が起きたようだ。
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東北へ行こう! 被災地訪問の心構え

「東北へ行こう」というキャンペーンをやっているのは、JR東日本だけではない。JAFも「東北へ行こう!! 復興支援キャンペーン」をやっている。旅行代理店でも、東北の企画を多く見る。
修学旅行先を東北から他に変更する学校がほとんどだが、福岡市の県立修猷館高校では逆に「被災地の現状を直接見ることも大切」として、長野県から宮城県に変更した。1月5日から8日にかけて、仮設住宅に住む被災者やボランティアと交流した。

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ザルに終わるかイラン制裁

イランの核兵器開発を巡り、それを阻止しようとするアメリカとの間で駆け引きが続いている。アメリカは昨年暮れに、イランの中央銀行と取引する金融機関を制裁する法律を制定した。原油売り上げに歳入の半分以上を頼るイランの輸出を止めることで、核兵器開発の中止を迫ろうとしている。それに対しテヘランは世界で取引される原油の2割が通過する動脈であるホルムズ海峡の実力封鎖の可能性をちらつかせている。

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『ノンフィクションの彼方に vol.1』【ブックレビュー】

神奈川県の福祉事務所が、風俗店で働かされていた女性を保護したことがあった。女性は臨月に近いお腹を抱え、働かされていたのだ。働かせていた人物が、「女を返せ」「返してもらわないと家のローンが払えない」などと、県庁に苦情の電話をかけてきた。「返さなければ県庁に行く」という勢いだ。
保護した担当者に県庁秘書課の主幹が言ったのが、「すぐに対話をしてきてください」「知事命令です」という言葉。対話行政だというのだが、暴力事件も起こしている人々と、何を話し合えというのだろうか。

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文壇が石原慎太郎都知事に感謝

受賞した田中慎弥の毒舌。それを受けての、石原慎太郎知事の芥川賞選考委員引退の発言で、今年も芥川賞が注目を浴びた。いつもは芥川賞は新聞でひっそりと発表されるだけとなっていたが、2日連続でテレビの話題になったのだ。
昨年も、「苦役列車」で受賞した西村賢太が、「そろそろ風俗に行こうかなと思っていた」と語り、会見模様がテレビで放映され、ユーチューブでも注目も浴びた。
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映画『ヒミズ』で叫ばれる「頑張れない、普通、サイコー!」こそ被災者の心情

震災地を舞台にした、園子温監督の『ヒミズ』。主演俳優の染谷将太やヒロインの二階堂ふみが日本人で初めて、ヴェネチア国際映画祭で「マルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人俳優賞)」のW受賞に輝き話題になっている。被災地の生の声を絞り出すようにして、見る者の魂を揺さぶる。

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平田信は最も幸福な逃亡者

お昼に買う、2人分のカラコロ弁当orノリ弁。17年近く逃亡を続けた元オウム真理教幹部、平田信容疑者(46)を支え続けた、斎藤明美容疑者(49)。許されない犯罪者を匿い続けたわけだが、どこか甘い香りが漂ってくる。
一方で、11日に広島刑務所から脱獄した、李国林受刑者(40)は、「刑務所に帰る。疲れた。食べていない」と言って女性捜査員に13日夕方逮捕され、わずか3日間の逃亡劇に幕を下ろした。
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『女性死刑囚』【ブックレビュー】

内閣改造で初入閣を果たした小川敏夫法相は2012年1月13日夜の就任会見で、死刑執行について「その職責を果たしていくのが責任」と前向きな姿勢を示した。小川氏は死刑廃止論者とされているが、死刑執行はやむを得ないと判断しているようだ。

死刑囚というのは、どんな存在なのか?
深笛義也著『女性死刑囚』では、13人の女性死刑囚が書かれている。
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