電子書籍による個人出版はどうなんだ!? 企業と揉めたライター奮戦記 13

オフィスへ行った話は2月の中旬だ。
その後もkindleの出版というもの自体にやる気が起きないまま別の仕事中心に過ごしていた。だが、今更、断るということはできない状況になっているのはわかっている。いつかはやらなければいけない。

その間にもAmazonに載せるための内容紹介文、他の作品の表紙などが送られてくる。内容紹介文は誤字脱字が多かったのでいくつか修正をかけた。また、読者目線に立ってあまり読みたいと思わないものに関しては大幅に修正をかけた。その場合、メールの文章はできる限り丁寧に送った。その頃の私は榛野氏に対して心で思っているよりも強気に出ることはなかった。いろいろと問題はあるとはいえ仕事だと思うと強気には出られない。それに問題のある仕事は今回に限ったことではなく、他のライター仕事でもある。そういった中の一つという風に捉えている部分もまだあった。

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新手のいじめ? Lineを使った中高生のトラブル

中高生の間でlineを使ってのいじめが増えている、と最近よく耳にする。メディアによっては「ネットいじめ」「サイバーいじめ」なんて、流行り言葉を生み出そうと頑張っているかのように書きたてる。いじめはあってはならない、いじめは社会悪だ、こういった言葉も必ず聞く。確かにその通りだが、いくら繰り返し言ったところで無くならない。少なくとも、筆者が小学生の頃、20数年前から当たり前に存在していたし、幾度も学校で先生が問題として取り上げたが、何も変わらなかった。

筆者が小学生の頃はインターネットもなければlineもなかった。しかしクラスで会話に入ろうとすると、あからさまに攻撃的な態度を取られ、追い出される生徒はいた。いじめの標的にされた生徒に対し、上履きを隠すだの教科書を捨てるだのをして嫌がらせを楽しむ生徒は、学年が変わろうが学校が変わろうが、どのクラスにも一定数居たものだ。今は単にそれがline上で行われているだけの事で、子供に変化があるわけではない。子供が使えるツール内で、同じ事をしているだけだ。

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喫煙シーン論争ばかりが盛り上がる、映画『風立ちぬ』

「本編とは関係ないところで論争が盛り上がっている。実際、嫌煙家の人で、映画を観るのを見送った人もいると聞いています。作品そのものの出来で論争していただきたかったと感じています」(映画ライター)
宮崎駿監督のアニメ映画『風立ちぬ』に喫煙シーンが多いことを、NPO法人「日本禁煙学会」が問題視、スタジオジブリに対し、たばこの描き方に配慮を求める文書を8月14日までに送った。禁煙学会側は「未成年の観客も多く影響も大きい」と指摘、文書はホームページでも公開している。

インターネット上では賛否両論の書き込みが広がっており、学会には「表現の自由」「作品に文句をつけるな」といった苦情が寄せられている。とりわけ禁煙学会の主張に対し、作曲家のすぎやまこういち氏が代表を務める喫煙文化研究会では、8月15日に「映画『風立ちぬ』頑張れ!」、16日に「映画『風立ちぬ』に対する日本禁煙学会のご要望についての見解」と抗議文を立て続けに発表。表現の自由を奪う日本禁煙学会の姿勢に断固反対すると主張している。

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秋田書店の「景品数水増し掲載」に見る出版業界の世知辛さ

「まともに雑誌のプレゼントコーナーで商品を送っている編集部が、いくつあるのかね」と大手出版社の編集者が居直った。
秋田書店が漫画雑誌の読者プレゼントで景品数を水増し掲載していた問題で、社内で不正をやめるよう訴えた景品担当の女性社員(28)が「プレゼントを窃取した」などとして懲戒解雇されていた事実が波紋を呼んでいる。
解雇された女性は「罪をなすりつけられた」と主張。「組織的不正」として景品表示法違反(有利誤認)で秋田書店に措置命令を出した消費者庁の調査で主張が裏付けられた形となり、解雇撤回を求めて提訴する予定だ。

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藤圭子さん転落死の真相を追う

「圭子の夢は夜ひらく」などで知られる、歌手の藤圭子さんが8月22日午前、東京都新宿区のマンションの高層階から転落し、死亡した。62歳だった。警視庁新宿署は飛び降り自殺を図った可能性があるとみて慎重に調べている。
「宇多田ヒカルの母、として報道されますが、中年以降の男性にとっては、魅力的な陰を伴った妖艶な歌手として、惹かれる存在だったのではないでしょうか」(芸能記者)

『不幸なスター・有名人 レコジャケ・厳選100人』(鹿砦社)には、自殺と自殺未遂を含めて、23人のスターが載っている。スターとは言え、必ずしも幸福ではないことを、その数は物語っている。
娘を成功に導いた藤圭子は、悠々と幸せな生活を送っているのではなかったのか?

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日本人女性が、人身売買の被害に遭っている

人身売買というと、外国人が被害者だと思われがちだが、最近は、日本人の被害者も増えてきた。
外国人も様々なケースがある。よくあるのが、ホステスとして稼げるなどという誘いで不法入国した女性が、偽造パスポートを取り上げられ、渡航費を借金だとして、売春を強要されるというケースだ。この場合、不法に入国しているので、警察には駆け込めない。

これを考えると、なぜ日本人が被害者になるのか? と不思議に思うが、要するに無知につけ込まれるのだ。
日本人女性の場合だいたいが、ホストクラブにはまって借金を作ってしまった結果、人身売買の被害者となる。
借金を肩代わりする代わりに、性風俗で働くことを強要されるのだ。

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映画「奇跡のリンゴ」が教えてくれるもの

リンゴの栽培は「神の領域」といわれる。その樹は病気になりやすく、あらゆる害虫がリンゴの果実によってたかる。農薬が欠かせないが、木村秋則氏は妻が農薬で体調を崩したことから「無農薬でリンゴを育てる」と宣言する。リンゴの無農薬栽培を実現させた例はない。「バカでねえか」「かまど消し(ゴクツブシ)だな」と揶揄されながらも、なんと無農薬でリンゴを立派に作った物語を描く「奇跡のリンゴ」がヒットし、ロングラン上映が続いている。青森ではロケ地を訪れる観光客がじわじわ増え、映画による地域活性化が期待されている。東宝によると、興行収入は全国で約9億8400万円(8月11日現在)。大ヒットとされる10億円の大台が確実な状況だ。

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電子書籍による個人出版はどうなんだ!? 企業と揉めたライター奮戦記 12

今、考えるとあの女の子たちはあまり余計なことを話さないように口止めされていたようにも思える。
その後「一応、こちらでも原稿を校正させてもらったので見ながら直して下さい」と榛野氏は言い。校正したと言う原稿を返してもらった。だが、返ってきた原稿は誤字のチェックだけの校正であった。誤字のチェックと言っても、間違っている部分に黄色い蛍光マーカーが引かれているだけだ。これはデザイナーだけでなく校正者も居ないな。しかも、校閲をすると言った話はどこへ行ったのだろう?

自分で言うのもおかしいがこの分量で、誤字がこんなに少ないとしたらかなり奇跡的である。100枚以上の原稿の中に誤字は片手で数えられるほどしかない……もう一度チェックするか……他の人を頼むか……他の人を頼むとしたらお金がかかる。友人価格で引き受けてくれる人ばかりに頼るのも悪い。無料とは言うが、イラストレーター、校正、校閲、ここまでいい加減な仕事となるとどこかでお金の負担は出てくるであろう。

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タバコぐらいいいじゃないか、とはいかないものか

以前、アメリカに本部を置く動物権利擁護団体PETAが、任天堂のゲームキャラのマリオに対して「タヌキの格好をしたマリオは、タヌキの毛皮を着ている」などと抗議した事があった。この団体は同じく任天堂のゲーム、ポケモンに対しても「ポケモンは人間に虐待されている」と抗議をした事もある。アメリカには極端な思想団体が多くあるから、またそんなのが、と思う程度のことだが、これが喫煙問題になると日本でも極端な団体が出てくるようだ。

宮崎アニメの新作映画「風立ちぬ」で、喫煙シーンが多いと日本禁煙学会が要望文を提出した。世界中で批准されている「タバコ規制枠組み条約」の「メディアによるタバコ広告・宣伝を禁止」に違反しているというものだ。抗議ではなく要望だったのは、宮崎アニメの人気と影響力を考慮してのことだろうか。宮崎駿氏のスタジオジブリは当然、タバコメーカーではない。広告も宣伝もする意味がない。ただ喫煙シーンが多かったというだけだ。これに対し、スタジオジブリではなく喫煙文化研究会が反論するコメントを出している。

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「はだしのゲン」の何が問題なのか

松江市内の小中学校の図書室にある「はだしのゲン」が、閉架に置かれ自由に閲覧できないというニュースを観た。旧日本軍がアジア人の首を切り落としたり、性的な乱暴シーンが小中学生には過激だ、という理由らしい。さらにその決定に対して、全教主催の周回で反対意見が相次いでいるという。

20数年前、私が通っていた埼玉県の小学校にも「はだしのゲン」は置いてあった。休み時間に読んでいると、先生が寄ってきて
「学校で漫画なんか読むな!」
と取り上げられた挙句ビンタを食らった。学校の図書室に置いてあるものを読んではいけないとはどういうことなのか。ただ、この先生は思想や歴史認識を問題にしたのではなく、単に漫画なんか読むな、という理由だったと思われる。

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