鰻を知らない日本人はまずいないだろう。鰻のかば焼きが嫌いという人は、時々いるが、多くの日本人は好きな食べ物と答えるだろう。縄文時代の遺跡から鰻の骨が発掘され、万葉集にもその名前が出てくるぐらいに、古来より日本人は鰻を食べる文化があった。
しかしその生態を完全に知る者はいない。日本はおろか、世界中探してもいない。図鑑等では便宜上淡水魚に分類されているが、淡水魚ではない。古くは河川や湖で捕獲されてきたが、江戸時代になると江戸湾(東京湾)で多く獲れるようになった。近代まで日本の河川や近海に生息する生き物だと思われてきたが、研究を重ねられるうちに海を広く回遊することが知られてきた。産卵場所も1990年代になって、ようやくグアム島近く、マリアナ諸島沖であるということが判明したばかりだ。

筆者は当欄で、2010年に下関市であった女児殺害事件に関し、無実を訴えながら裁判員裁判で懲役30年の判決を受けた在日韓国人の男性・湖山忠志氏(30)=最高裁に上告中=の冤罪疑惑や山口地検・保木本正樹三席検事(当時)の取調べ中の民族差別発言疑惑を繰り返し報告してきた。また、昨年1月16日付けの「頼りにならない最高検監察指導部」(http://www.rokusaisha.com/blog.php?p=2101)という記事では、この事件の裁判員裁判で澤田康広次席検事(当時)ら山口地検職員が山口地裁に請求して取得した特別傍聴券により毎回6席の傍聴席を占拠していた問題についてもレポートした。この澤田次席検事らの傍聴席占拠問題をめぐり、最近になり事態の進展があったので、お伝えしたい。