昨日発売された『週刊金曜日』9月28日号に、鹿砦社は、『タブーなき原発事故調書~超A級戦犯完全リスト』と、昨年発刊の『東電・原発おっかけマップ』の広告を出した。
広告には、この2冊が、ほとんどの取次会社により新刊委託配本拒否に遭ったことに対して、「相次ぐ取次新刊委託配本拒否に断固抗議する!! これは検閲ではないのか?」という一文が添えられている。
裁判の傍聴を趣味にしている山口在住の知人から先日、山口刑務所に勾留されている某男性被告人と面会して来たという連絡があった。彼は裁判の傍聴を重ねるうちに事件に色々疑問を持ち、一面識もなかったその男性被告人と面会し、直接話を聞いてきたのだとか。記者やジャーナリストでなくても、自分の目と耳で事実を確かめようとする行動力のある人は世の中にけっこういるものだが、彼もまた、そういうタイプの人なのだ。
こういう人からは何かと教わることが多いが、この時も1つ教わったことがあった。
最近、2人の原子力研究者であり反原発運動の先達についての、2つの新聞記事が目にとまった。
1つは9月18日付けの東京新聞、故・水戸巌さんに関するもの、水戸夫人へのインタビュー記事だ。
水戸さんは晩年、2人の息子さんと共に北アルプス登山中に遭難し亡くなられている。
奥さんは最近、水戸さんと息子さんの遺志に適うように毎週金曜日の首相官邸前の抗議行動に参加されているという。
水戸さんは、反原発運動と共に、政治犯の救援や受刑者処遇改善運動などを行う「救援連絡センター」の設立に関わり(1969年)、初代事務局長を務められた。鹿砦社も、その会報『救援』に毎号広告を出し、それ相当の部数を買い取り、知人・友人らに送る形で応援している。
週末までだったので、奈良美智展を見に、横浜美術館に行った。
今後は、青森県立美術館、熊本市現代美術館を巡回する予定のようだ。
かわいらいしいけど芯があって、迷いながらもしっかり自分を持っている、ちょっと反抗心も見えるような女の子の絵が、奈良さんの絵の特徴だ。普段はなかなか見ることができない、大きなオブジェもあって楽しめる。
関西で、ある人気ラジオ番組の打ち切り問題が波紋を拡げている。
その番組とは、毎日放送(MBS。TBS系列)の『たね蒔きジャーナル』だ。今月いっぱい(具体的には9月28日まで)で打ち切りが決まった。現在の報道をめぐる状況にあっては、なかなか骨のある番組で残念だ。
この番組には、小出裕章助教が頻繁に登場され、反原発の立場が明確で、昨年の3・11以来人気を博している。日々この番組を要約してネットに配信する奇特なファンもいるほどだ。
デタラメハルキの異名を取る、班目春樹が委員長を務める原子力安全委員会は、9月18日、最後の会合を開いた。
「振り返れば反省点は多々ある」「あらかじめの備えがなく、混乱の中、できることは限られていた」などと、斑目は述べた。
斑目のそれまでの所業を知らなければ、殊勝とも思える発言だ。
『タブーなき原発事故調書~超A級戦犯完全リスト』(鹿砦社)では、超A級戦犯の1人として、斑目の罪を事細かく記している。
「これも可能性ちょっとある、これはちょっと可能性がある、そういうものを全部組み合わせていったら、物なんて絶対造れません。だからどっかで割り切るんです」
これは、07年の浜岡原発運転差し止め訴訟での発言だが、「安全性を割り切る」というのが斑目の、お得意の科白だった。