朝の通勤ラッシュの電車でのことだ。既に乗車率200%近いだろうというぎゅうぎゅうの状態で、停車駅からさらに人が乗ってくる。身動きも出来ないまま奥へと押し込まれる中、脇にいた50歳前後と思われるおばちゃんが、私の体に何度もひじ打ちをしてくる。
体を密着されるのがよほど嫌だったのかもしれないが、ひじ打ちされたところでこちらも身動きが取れないのだからどうしようもない。こちらとて、好き好んでおばちゃんと身体を密着させたいとも思わないのだが、通勤ラッシュの電車なのだから仕方ない。あまりにしつこくひじ打ちをしてくるので、カバンをずらして間に挟んだのだが、電車を降りるまでひじ打ちはずっと続いた。ラッシュの電車なんて誰だって不快なのだ。嫌ならラッシュの電車など乗るべきではない。
1992年に福岡県飯塚市で小1の女児2人が殺害され、その犯人とされた久間三千年さん(享年70)が2008年に処刑されたが、冤罪の疑いが根強く指摘される飯塚事件。久間さんの遺族が福岡地裁に申し立てた再審請求は3月末、同地裁に棄却されたが、遺族や弁護団は再審無罪を諦めず、現在は福岡高裁に即時抗告中だ。そして今月5日、即時抗告審では第1回目となる裁判所、検察官、弁護団の三者協議が同高裁で開かれた。
誰か通りすがりの人なのか、掲示してあるポスターの誤りを修正していた。
当欄で既報の通り、広島の放送局・中国放送の元アナウンサー・煙石博さん(67)が銀行で他の客の置き忘れた現金6万6600円を盗んだ容疑で逮捕、起訴され、一貫して無実を訴えながら昨年11月に広島地裁で三芳純平裁判官から懲役1年・執行猶予3年の有罪判決を宣告された事件は冤罪だ。広島高裁の控訴審は5月27日に始まり、逆転無罪の希望を抱かせるスタートとなったが、法廷外でも次第に良い流れができてきた。というのも、煙石さんの支援団体「煙石博さんの無罪を勝ちとる会」が控訴審での“公正な裁判”を求め、1カ月前から始めた署名活動で、すでに1500筆超の署名が集まったというのだ。
2008年11月に埼玉と東京であった元厚生事務次官宅連続襲撃事件で、2人を殺害、1人に重傷を負わせた小泉毅(52)の裁判がいよいよ終結する。小泉は、さいたま地裁の第一審で無罪を主張しながら2010年3月に死刑判決を受けた。現在は最高裁に上告中だが、今月13日にある判決公判では、控訴審で是認された死刑判決がこのまま追認される見通しだ。